旅に出よう。熊本にいこう。①

べるでぃ(BELLDAY)
·
公開:2024/8/13

最近、旅には行きましたか?

私は先日、夏休みを使って二泊三日の熊本旅行に行ってきました。連日の気温が35度越え余裕の酷暑のなか、ペーパードライバーの私はテクテクと歩き、ガタゴトと電車に揺られ、熊本県を北へ南へと移動しまくっていました。なぜか。

麦わら海賊団の像があるからや!!

旅の理由

旅行のきっかけは人それぞれですが、私はまず有給休暇が余っていたことと、ちょうど土日が空いていたこと。そこで三連休を取ろうと決めていました。三か月前まではなんとな~く「旅行かなぁ~」くらいの気持ちだったのですが、二か月前くらいになり休暇申請したところで「旅行だ」と固まっていったと思います。

私は一人旅をしたことがありません。家族や友人に恵まれ、たびたびの旅行へ出掛けることはあったのですが、逆に言うと一人で旅行する理由がありませんでした。私は「誰かと行った方が楽しい派」、のような気がする。その「ような気がする」を固めたいと思ったのもきっかけのひとつ。

話は変わりますがTRPGには「りゅうたま」というシステムがあります。ファンタジー旅行記を体験できるシステムで、世界設定として「この世界の人間は必ず一生に一回は旅に出る風習がある」という点が特徴です。旅が主軸なだけあって、食料が大事だったり疲れが大敵だったりと大変おもしろいシステムなのですが、私もそういう風に、ひとりで旅に出たいと思っていました。

まとめると、「①休みがあった」「②多人数旅行との違いを知りたかった」があり、③に行先である熊本県を選んだ理由が入ります。

そう、「③麦わら海賊団の銅像があるから」!!

ワンピース大好き

いつか熊本県に行きたいと思っていました。そこにルフィさんたちの銅像があるから……。

なんで好きなん? と聞かれるとジャンプの王者ワンピースが持つ超王道少年漫画感が大好きなのと、人間の感情の描き方や過去エピの入れ方がうまくて普通に勉強になるからです。つまらない話がないのおかしいよ。私が一番好きなエピソードは空島編です。過去から現在へ繋ぐ想いの描き方が圧倒的すぎる。次にワノ国編が好き。

たびたび触れますが私は過去の大人の後悔が現在の若者に払拭されることを美しいと思うタチらしく、SFが好きなのもそのたぐいでしょう。おっさん!聞こえるか?“黄金郷”はあったぞ!!!

ちなみに推しはブルックです。先んじてネタバレすると、今回の旅行ではブルック像を撮影することができませんでした……。行こうと思っていたのですが、それはまた当日の旅行記でお話したいと思います。

ていうかブルックのグッズ少なすぎる。ブルックのグッズかなと思って手に取るとトラファルガー・ローのグッズなんですよね(どっちもメンカラが黒)。このぬいがあってよかったよ……。

ブルックの剽軽ながら大一番でガッチリ決めるところ、最年長ぽさを嫌味なく出すところ、背負ってる過去と経歴、他キャラクターへの態度から見える敬意、圧倒的サポーターポジションなとこが大好きです。なのでブルックぬいと熊本旅行にでかけることができたのはとても嬉しい!

以上のことから、いつか熊本県に行こうと思い悶々としていました。べるどくんの明日って夏だったってことです。

熊本県のどこへ行く

今回の旅行は二泊三日、まんなか日をゆっくり使えるのが最強の日程です。この旅行の目的は以下の通り。

①麦わら海賊団の銅像を撮影する!(比重9)

ルフィ、ゾロ、サンジ、ウソップ、ナミ、チョッパー、ロビン、フランキー、ブルック、ジンベエの全10体。その10体が熊本県に満遍なく配置されています。本当に……満遍なく……。

②熊本県のパワースポットに行く!(比重1)

熊本県といえば阿蘇山! パワースポット巡りが好きなので、阿蘇神社だけは行きたい。あと広義のパワースポットとしてワンピショップ。

熊本県を知る人であれば上記の時点で既に不安だと思いますが、まあ読んでみてくださいよ。大体その不安の通りですから。

旅行プランを作ってみよう

まずはルフィさんたちの銅像の位置を確認しよう! 地図を開く! うーん無理! GoogleMAPでピン立ててプラン作ってみたけど無理! 絶対に無理! ペーパードライバーには無理です!

上記マップの黄色いピンが銅像の位置。

理由はまず銅像の位置が広がりすぎているから。銅像が立った理由は熊本県支援ですから、熊本県全土に広がるのは当然のこと。いろんな場所に行ってねという意図は分かるのですが、そこは熊本県。というか車社会。熊本市以外は車がないとどこにも行けないことは重々承知でした。なぜなら熊本と真逆にある我が故郷・青森もそうだからです。

ワンピ公式が熊本県銅像巡りマップみたいなのを出していますが、そのなかの「電車で行くプラン」で全員網羅されていない時点でお察しです。熊本出身のフォロワーに「これ電車で二泊三日で回れる?」と尋ねたら「うーん……(笑)」とのことでした。だよね。

一応、電車の時間を調べたり拠点を決めたりタクシーを駆使することでなんとかならんか? と二泊三日プランを作ってはみたものの、実際の旅行はそう簡単には行きませんでした。ただ、こういうとき一人というのは気楽だなと思いもしました。自分だけなら急に予定を変更してもいいし、自分の体力と相談して休み休み行っていい。

ということで、二泊三日10体網羅プランと、まったり銅像巡りプランの二つを考えつつ、あとは当日考えよう……くらいの雰囲気に留めました。飛行機は取っていましたし、宿泊地も押さえたので熊本に行くことはできます。ざっくりとしたプランの流れは以下の通り。


①二泊三日10体網羅プラン(から元気があったら)

1日目:阿蘇方面、ゾロ像撮影後に電車で移動、阿蘇神社・ウソップ像・ロビン像・フランキー像を撮影

2日目:熊本市周辺、ルフィ像・チョッパー像・ナミ像・サンジ像・ブルック像を撮影、ワンピースショップにも行く

3日目:宇土方面、ジンベエ像を撮影後、すぐに帰りの飛行場へ

②まったり銅像巡りプラン(現実を見据えたもの)

1日目:阿蘇方面、ゾロ像撮影後に電車で移動、阿蘇神社・ウソップ像を撮影

2日目:宇土方面、電車旅で景色を楽しんでジンベエ像を撮影後、熊本市に戻りルフィ像・チョッパー像を撮影

3日目:熊本市のワンピースショップに行ってからタクシーでブルック像を撮影、そのまま帰りの飛行場へ

上記よりもプランをまあまあ細かく作ったのですが、細部を載せるのが憚られるくらい理想と現実の違いを思い知ったのでこのくらいで勘弁してください。これを載せるのも恥があり、忍んでいます。


足と宿の不安が払拭されただけで心のつかえがどっと取れて、既に旅行の8割を終えた気分になりました。みんなそうなると思うんですがどうなんでしょう。

当日までの歩み

今回の旅行の目的は銅像巡りなので主要観光名所には行かない予定だったのですが、ワクワクする用に電子るるぶを買いました! すごく気分が上がったし、本で情報を収集すると非常に効率がいいよね。どのエリアになにがあって、熊本県ならこれ食べてねとかまとまってくれてるのがよかった。るるぶ、旅行の嗜好品として最強です。

実は飛行機が怖くて、当日まで結構震えて過ごしていました。落ちちゃう! 落ちちゃう! 怖い! 絶叫系も誘われない限りは乗りたくないです。高所恐怖症という訳ではないのですが単純に絶叫系怖い。富士急ハイランドのドドンパとかただ早く走るだけのものはまだ平気なんですが、FUJIYAMAとかふざけてるとしか思えない。思い出してきたぜ、怒りを……。どっちも乗ったことがありますが恐怖でなにも覚えてません。てっぺんの景色が綺麗で、ああこれが死ぬときに見る景色ね、と思った気がする。USJのハリドリもコラボ目当てで乗ってますがコラボじゃない限り乗りたくない。ドリカムを聞いたことがない。これからもないでしょう。

あとはとにかく暑さ対策に全振りしました。歩く旅行なので日傘ではなく帽子にし、持ち運びやすい汗拭きシートと冷感シート、日焼け止め、タオル、ハンカチ、そして塩タブレット! 夏は冬の旅行よりも持ち物が増えるなあと思います……。塩タブレットは必需品すぎて常にガリガリ食べていました。なんなら熊本で買い足した。

旅行便利グッズとしては、直前に買ったキャリーバンド(キャリーの上の荷物を固定しておくやつ)、100円ショップで買ったペットボトルホルダーをかなり重宝しました。小さなストレスを軽減することで体力消耗を大きく防げます。快適な旅行には「物の固定」が極意であると知る。

そんなこんなで出発日がやってきます。泣いても笑っても飛行機には乗る。なぜなら目的地が熊本だから……!

次回の記事は1日目、「田舎の電車ナメすぎた」編から書いていきたいです。