推しは熱いうちに書け!
大好評連載中ギャンブル漫画「ジャンケットバンク」、みなさんもう読破されたことかと思います。まだ読んでいないという運の良い人は「ジャンプ+」「ヤンジャン!」アプリで全話初回無料サービスを楽しみましょう。
ということで、先日15巻(+連載分)一気読みしたので感想文をしたためました。今この瞬間の熱量を忘れたくない。あまり長々と書くと書いていくうちに飽きてしまうので、本当に気が付いたものだけ、頭に残っているものだけを感想として記しています。宵越しの記事は持ちません。記事タイトルにあるようにネタバレ感想日記です。考察とかそういう頭のいいことは私にはできませんし、ここは私の個人的な日記帳です。チラシの裏かジャンプラのコメント欄くらいの場所だと思ってください。このままではTwitterで連投し始めそうなので、代わりにまとめてしずかなインターネットを騒がすことにしました。
ネタバレなしのことを言うと、以下からはジャンケットバンクが大好きな人間がジャンケットバンクが大好きだとひたすら書いているだけです。
まとめ
これって愛の話ですよね? かなり人間愛に溢れてない?
ギャンブル漫画は頭脳戦を主軸に罰として痛々しいのが多かったり、人間愚か愚かという面をぐいぐい出してくることが多いのであまり読んだことがないのですが(キャラクターが可哀そうすぎると泣いちゃうので……)、ジャンケットバンクはギャンブルを通して人間を描いてるので読んでいて楽しいです。ギャンブルヒューマンドラマというか。
ギャンブル漫画は主人公がつよつよなので必然的に周囲の成長話になるのは分かるんですが、それにしたってキャラクターの造形が良くてのめり込んでしまう。敵にも! 一戦しか出てこないキャラクターだって魅力が詰め込まれているし各話の着地が「ギャンブルの勝敗」だけじゃなく「今回の成長結果」を見せていることが多い。神様……。よしてよ、田中一行先生でいい。つまりキャラクターが活き活きしていて、私は絶対に彼らと知り合いになりたくないということです。
まとめから分かるようにギャンブル部分ではなくヒューマン部分の感想になります。それはそう、ギャンブル部分がメインの漫画だったら私がこの記事を書くことは恐らくなかった。
ウラギリスズメ
御手洗くんがマフツさんに人生めちゃくちゃにされる記念すべき第一話、ありがたい。最近のマフツさんはあんまりギャンブルしてないなと思うんですがもう最初の時点で御手洗くんがあの人ギャンブルしに来てないかも……と言っていたのでやはりそういうことなのかもしれません。楽しく遊べるならなんでもよくて、相手が真剣になるのが命懸けのギャンブルだったというだけのことなのか。15巻まで読んだあと1巻を読み直すとマフツさんがどれだけ幸せ太りしているかわかりますね。マフツさんが楽しそうだと嬉しいよ私は。御手洗もそうだよな?
最初のギャンブルの相手は関谷くんですが、関谷くん、すごく一話向きのキャラで最高だ、あとから数コマ出てくるのもいい。カラー扉にもいる。地下に行っちゃったけどなんだかんだ生き……ててほしいけどどうかな。弟子が悲しんでるよ。でも後日その弟子が一番弟子だってことイキってたからどうなの? あの時点ではまだ関谷くんのこと知らないのかな、可哀そうな弟子……。ワンチャン地下から出てたりは……ないか。可哀そうな関谷。
ウラギリスズメ、正しくギャンブル漫画の一話です! な感じが大好き。マフツさんがかっこいいし、御手洗くんが魔の手に落ちるし。そういえば私をよく知る友人がジャンケットバンク読んで「宇佐美のこと好きでしょ?」って言ってくるの待ってるんですけど、まだ誰からも言われてません。でも宇佐美なんて読者全員好きなんじゃないのか?
気分屋ルーシー
獅子神さん、初登場のときは前回が関谷だったのもあってワァなんかパンチ強い奴が出てきたなーと思ったものです。その次がアレ(村雨)だから困る。15巻読み終えたあとで獅子神さん登場シーン読むと面白くてたまらん。ていうか二回目の相手でこんなずっと登場するイケメンキャラ出てくると思いませんでした、めちゃくちゃ一緒に遊ぶじゃん。獅子神さんが公式世界でイケメン認定されてるの嬉しいなあ。
CV悠木碧の気分屋ルーシーつよくない? ボイコミの動画もう見ましたか? あんな気分屋がいたら負けちゃうよ。手にいっぱい穴開けてね。やめてね。
獅子神さんから「二人で楽しもうぜ(皮肉)」って言われたときマフツさんが超嬉しそうなのほっこりする やはりきらら漫画だったかもしれない 4リンクで楽しくやってる獅子神さん可愛いねえ だめだ15巻まで読むと獅子神さん可愛いねえの脳が溶けてる感想しかもう出てこなくなってしまいました。初見では……というか序盤のあたりはちゃんと読み合いが丁寧に描かれてギャンブル漫画ですよこの漫画は……という感じで進んでいたんですが今は読み合い部分がスキップされているので(読者は訓練されているのでそれで構わない)読み返すとかなり新鮮に感じてしまいます。最初は「お、ギャンブル漫画だな」という感じで読んでいましたよ。
4リンクで王をやっていた獅子神さん、余裕のイカサマで草 ギャンブル漫画に詳しくないんですがイカサマ上等なの前提なの面白いですよね、なんか彼らにとってはハウスルールみたいな感じなのかな。UNOでリバース複数出しはn枚までみたいな。ていうかマフツさんその変な絵の具まえにも使われたことあるけど、の話もっと詳しく聞かせてくれますか。あなたの掘り下げがいつ来るかって戦々恐々です。
気分屋ルーシーはふたりのギャンブルも楽しいけどそれを間近で見てる御手洗くんの心情の変化も好きだな~ちゃんと銀行側の主人公というか読者に寄り添って話を進めていた。でもこの人この辺からマフツさんの死に顔について考えてるから御手洗くんが他人の死を楽しめる人間であることはもう明かされていたんだな。普通はこいつどんな顔して死ぬんだろうなんて考えないと思うよ。
獅子神さんの臆病さと負けず嫌いさ愛しいよ~😭 遊戯王の城之内くん見てるような気持ちなんですけど城之内好きな人は獅子神も好きでしょ。鏡の中の臆病な狐、獅子神さんって感じがして最高なんだけどそれが獅子神さんの最高なところだから。強みだから。がんばって。みたいな心の中でいっぱい応援しちゃう獅子神さんのこと。がんばって……。ま、負けないで……(デッドマンズ・キャンドルライトを読んでいる)。
サウンド・オブ・サイレンス
しいなさん曰く「めっちゃキモい奴」だそうですが当時追っていた読者もこれから出てくる新キャラが全員「めっちゃキモい奴」だとは思わなかっただろうな。思ってたかな。村雨礼二! 内臓に敬語を使えて偉い! 宇佐美をして異常者と言わしめる医者おもろい。
村雨が簡単に人間の心を読んでくるからこの辺からジャンケットバンクがエンジンを吹かしてきたとしか思えない。テイルズ主人公の装備が鎧から軽装に遷移したきっかけがリッドだったみたいに村雨から読み合いのインフレが始まったと思います。読み合いのインフレってなんだよ! もしかして他のギャンブル漫画も読み合いってインフレしてますか!?
サウンドオブサイレンス、鼓膜破裂するなら壁から綿取って耳栓とかするのかなと思っていたんですが私が予想できたのはそのくらいだったのでもう全然次元が違う面白さだったのは明白なのでした。基本的にジャンケットバンクのギャンブルは私にとってどうだルールがピンとこねえだろの方が多く作者に申し訳ないなと思うのですが、ルールがピンとこなくても読んでてワクワクして、熱くなって、面白い! と思えるくらい漫画が上手いのでもしこれを読んでいてジャンケットバンクを読んだことがない方がいらっしゃったら臆さずに読んでほしいです。ギャンブル漫画ってちょっと敷居高いところない?
サウンドオブサイレンスの人体ぶっ壊し音楽って逆アヤ・エイジアってこと? アヤも人体ぶっ壊してたからアヤなのかも……。村雨が最初あんなおもしろ無表情キャラで出てきたのにいざ始まればめちゃくちゃ笑うし口悪いし嫌そうな顔も激怒もするのよすぎる。感情がある……。マフツさんがボロボロになっていくの可愛い。
なんていうかマフツさんのギャンブルって一緒に楽しもうがコンセプトだからこそなのか自分のペースに誘導したり自分の手に乗せたり相手に乗っかったりが多くて本当に可愛いですよね、公園に来た子みたい。友達作るの上手いけど次の日には来なそう。マフツさんは相手のことを読むのが上手いけど村雨も村雨で人体とかいう物理的な別方向で読んでくるからマフツさんがレコードを聴かせないようにしてきてるって理解できるのカッコイイ、ありがてえよ~。台詞がマフツに聞こえてないの含めて良いよ。
サウンドオブサイレンス回で好きな台詞って「腐っていた女性が改心して美しくなったかもしれないのに」なんですけど、その一言だけでマフツさんの見方がわかるし皮肉にもなるしそのあとにも繋がるし台詞自体も綺麗だしエモくて最高だ。村雨のお膳立てがよかったのもある。この「見たいようにしかモノを見れない」が15巻まで続くことあるんだ。ありがとうございます。ジャンケットバンクって台詞の応酬が気持ちよくて、はじめに交わした言葉を最後に持ってきたりとかオタク好きな構図をうまく使っててグーの音が出ます。
マフツさんの鏡を割るときペンなんだ。さすがにメスは持ち込み不可だったんだ。みたいなこと考えてじわじわ面白いです。レコードにチップなんて入ってないんだのページむちゃくちゃ気持ちいいよ~!! そういえばここで村雨は降参を選んでいるので命は惜しいし引き際は見極めてるんですよね。ワンヘッドからも逃げてくるし本当にただ趣味の手術をしたいだけなんだな……。趣味の手術ってなに?
項目をギャンブルごとに分けているので触れられてなかったんですが宇佐美班で御手洗くんがゴリゴリ順応するの最高じゃなかったですか? サウンドオブサイレンスのあとに同じ班のみんなからキャリア分けてもらうのも(分けてもらい方も)すごくよかった。チョロいので宇佐美班のみんなが大好きになっちゃった。出番が多い訳じゃないのにここまで読者の心を掴ませないでくれ。みんな死なないでくれ。私のキャリアでよければあげますから。
ジャックポット・ジニー
悲しくて二度目が読めてないジャックポット・ジニー回です。本当にまだ一回しか読んでないです。悲しくて読めてない。雛形 なぜ うわーん 雛形のことを考えると頭痛くなるのであまり考えたくないです。重要な回だった。のちのち御手洗くんに効いてくる重要な回だった。土屋田さんと雛形が並んでると土屋田さんの方がMの顔してるって思うんですけどどうなんですかね。
この辺からマフツさんVSカラス銀行が始まったと思いますが初見のときずっと「こんなことある!?こんなことある!?」って読んでいたので、雛形回を二度と読めない体にされたのはそういうショックも大きいのかもしれないです。コインが落ちる速度が遅くてそれで餓死なんてことある? 勝負に負けて戦いに勝つみたいな……。そんな絡め手みたいな勝ち方するんだギャンブル漫画って。ありなんだ。そういう衝撃がありました。ジャックポット・ジニーは一回しか読んでないので初見の感想がたくさん出てきます。土屋田さんかわい~。
でもなんだかんだやっぱり銀行のシステムを読者に読ませるってなればこの上ないほど最高のお話で……つ、つれぇ……雛形が死んだあとに雛形が描いた絵がどうなったか出ないのもつらいし、死んだあとどうなったのか読者側にすら明かされないのもつらい。そ、そういうの並みの漫画なら読者側には見せてくれるんとちゃうんか! でも見せてくれないからジャンケットバンクなんだよな~。この漫画、説明とか描写をわざと伏せてくる感じがあるのでこっち側は身もだえたり考察するしかなく、私は考察する頭がないので芋虫のように身もだえるだけです。
タンブリング・エース
雛形があんなことになったあとにこんな面白いギャグ回ある? 最高の日常回です。日常……回だと思います。この話、常にツッコミ不在でどうしようかと思った。獅子神さんすら向こう側の存在だったのでギャンブルに関してツッコミを入れてくれなかった。マフツさんと村雨が頭抱えてたコマ、読者をツッコミ役にしないでください。この漫画、ツッコミ役が獅子神と読者しかいないから読者が心の中で突っ込むしかない場面が多すぎる。こんな面白いギャグ回ある? こ、こういうのいっぱい見たいんですけど~!
雛形が死ぬまでのあいだクラブのギャンブルに繰り出す話なんだけどマフツさんが村雨と獅子神を呼び出すの面白すぎるし、獅子神さんのヒエラルキーが決まったのもここだった。最高にかっこいいよ。というか漫画ではさらっと流されたんですが急に誘って正装できるレベルの人間であるのがここで示されてるのエグいよ。村雨は蝶ネクタイするタイプの人間なんだって思うし獅子神は白スーツ着るんだってドキドキしちゃったよ。ここで獅子神と村雨が邂逅する訳なんですけど獅子神がそこで判断できちゃうのもかっこいいよ~! 勉強しようとしてるのもすごく良い。こんなキャラ嫌いになる人間いないでしょ。野心家で努力家でガッツがあって筋肉があって過去が暗くて……まあちょっとギャンブルやりますけどご愛敬で……。
これまでずっと出ずっぱりだったマフツさんはともかく、村雨と獅子神の可愛げが惜しげもなくお出しされてて怖かったです。一般人から見るとこの三人が「向こう側」の人間っていう描かれ方が最高にクールだし、獅子神さんがなにも言われずとも何もかも済ませるのマシなマヌケでたまらん。
この回、ツッコミ役不在だったからかギャグ(本人たちはシリアス)が投げっぱなしのくせテンポよかったし、人死にが絡まないから場も明るかったように思う。ということでジャックポット・ジニーのあとにこの話を挟むっていうのがものすごくお上手というのがわかる……。感謝。この話のお陰でおもたい腹の鉛がかなり軽くなりました。オレンジジュースの浮力かな。いつ読んでも「なんでこのオッサンはメスを常備してる?」で笑ってしまう。それは私もそう思ってます。
それで最後に「お前耳聞こえてなかったんかい!」ですよね。そんなんされたら最初から読み返すでしょうが、まんまと。耳聞こえない中でこんな面白いギャンブルするとか漫画として面白すぎて大丈夫? 心配だ……。あと無音のなかで渡り合う村雨という画がとても素敵だ……。
ダイスを技術で台無しにしちゃうやつ、経緯は全く違うけどめだかボックスでもあったなと思って、ああいう特異性を見せつけられると面白くて震えちゃう。タンブリングエースの最後に襲い掛かろうとしたところを獅子神さんがバン!したのも良かったんですけど横で村雨が普通にメス取り出そうとしてるのも可愛くありません? 医療器具で応戦しようとするな。
ハンバーガーの扉絵可愛すぎて許せねえ~。マフツさんの口元が汚いのも、獅子神がサラダしか食べてないのも、村雨が両手でハンバーガー持ってるのも、すべてがキャラクター造形に繋がっててそうそうこういうのこういうのが見たかったんだよありがとうございます~本当に……ありがとうございます。こういう日常回だけにしない?
アンハッピー・ホーリーグレイル
黎明のこと20歳くらいだと思ってたら28歳で以外と年上のほうなんだなと思ったりしました。叶黎明! かっこいいよ! 登場シーン大好き! 世界はさ黎明のために構築されてるんだよな。だから世界は黎明のことを見なくちゃいけないし黎明もそれを分かってるから見てほしいって思ってるんだよ。八重歯かわい~。身長デケ~。
黎明は俺を見て!でマフツさんは僕と一緒に楽しく遊んで!だから賭場で出会ったら相性良いのはそりゃそうですよね。日常回でも二人が一緒にわちゃついてるの見ると喜ばしい。
アンハッピーホーリーグレイル、作中で一番理解が苦手です。そういうあの、反転とかやめてくれないか! 頭がおかしくなってしまう。ただでさえ頭がおかしいのにそれ以上やられると読み合いどころではない。初見で読んでいたとき、この回から「読み合いとかそういう次元越えてきたな」みたいなところがありました。つまりそれだけ黎明が強くてカッコイイということになる。
そんな黎明が「あまりにも弱者の思考!」って思ってる御手洗くんの妄信がおもしろくてしょうがない。そう……だね。冷や汗出るよね。強すぎて妄信することをしないからこそ御手洗くんの思考回路よくわかんないってなるの面白すぎる。マフツさんはこの回でもよそ見することにキレるけど一緒に遊びたいから故なのかなにかトラウマがあるのか気になります。真剣に遊べる場として選んだのがギャンブル場なのもおもろいけども。マフツさんのギャンブル、ルールの穴見つけてバグ技使用してるっていう見え方にはなるんだけど実際それやられるのしんどいなと思うし、相手をだまくらかすのがうまいし、種明かしされたときの気持ちよさが段違いだから作品としてこの手法マジ最高だなと思ってます。毎回乾杯する必要なかったって気付いたときの黎明の顔、良い~! と思うしマフツさんもそう思っててほしいよ。そうなるとマフツさんが同じ相手と2回目に戦ったときどういう手を使ってくるか気になるところですけど、マフツさんはワンヘッド行っちゃったし日常回くらいでしかそれは見られないんですよね。日常回で普通にババ抜きとかしてくれないかな。
アンハッピーホーリーグレイルは結果として勝ち方がズタボロになったあとの向こうの反則負けなのそんな結末あるんだってなったよ。マフツさんは銀行が用意した騙しを自分の手に落とし込んで自分の騙しに使った訳で、たった一度反則させるためだけに苦しみを全部飲み込めるマフツさんの胆力ってなに? そういう修業した? アンハッピー血液ゴクゴクしてるなんて思わないよ誰も……。反則のさせかたがうますぎるよ~~~!
ザ・ショートホープ
全15巻のなかで一番好きな巻が7巻で、そこに収録されてるのがザ・ショートホープ編です。一番最初の成長話だから好きなのかもしれません。それまでずっと面白い!面白い!で読み進めていたジャンケットバンクなんですが、御手洗くんが地下落ちして地下の銀行員の成り上がりをするところは無性にお気に入りです。『プラットフォーム』も観たことあったし。
この話が7巻だけに収まってるのすごすぎるよ~。まとまりが……。御手洗くんの7巻までのツケが全部ここで清算されているし、御手洗くんの成長が見れて嬉しい。それでチラチラ思い浮かぶのが雛形の顔だったのが本当に嬉しい。御手洗くんはマフツさんと出会って人生の歯車がなんかギャリギャリ変な音立て始めた訳だけど、御手洗くんにとってその音は心地いいし、雛形が油になってもっとグルグル回るようになって、なんて理想的なんだ~。
以前、日記でも書いたんですが「皆 自分を誇りたい」「まだ見ぬ自分は誇れる人間だと信じたい」のところ読み返すたびグッと来ます。それで出てくる結論が「楽しみのために他人を殺せる」だからマフツさんとお似合いだよ。銀行員として添い遂げてほしいよ。
朔くんのプレミだなGGもたまらん台詞でした。よかった~あのあと平然と出てきて。主任クラスでもプレミで殺されるんだ!? ってびっくりしていたのでほっとしました。あんないいキャラ退場させる訳ないか。死なない設定にもできるみたいだし……。あれ朔くんが落ちそうになったから慌てて他のみんながセーフティつけたのかな。かわいいな。
御手洗くんが「楽しみのために他人を殺せる」っていう自覚に向き合ったことで一皮むけて偉い! と思いつつ他のみんなもそういうところはあるなとキャラクターのみんなを眺めてます。御手洗くんは楽しみのために他人を殺せる自分が誇れないものだと知りつつ向き合うことでマフツさんの担当ができているし、村雨も(これはライフイズオークショニアだけど)正しくないことを分かっていて突き進んでいる訳だから、ジャンケットバンクは歪みが糧になっていることを隠さないで描かれてるのが素敵だなと思います。正しさだけでは本当の自分になれない人たちを魅力的に描き出すのが上手い。「本当の自分」に絡めた話題になるんですけどマフツさんて八咫鏡だから、その「本当の自分」を映してやってもいるんですよね。うまいなあ……。
それで最後に雛形が死んだ金額で競り落とされて、御手洗くんも泣くし私も涙ボロボロだったし、ぐすぐすしながらページめくったら伊藤吉兆の顔出てきたときの私と御手洗くんの顔のシンクロ率すごかったですよ。はぇ~すっごい。なんでこんな美しいお膳立てをしておいてチョココロネみたいに叩き潰す展開を思いつくんですか? 「電卓なら僕のスマホにも入ってるよ」でチラチラとマフツさんを匂わせておいたなら最後に出てくるのはマフツさんでしょうがw と思わせておいてバキバキにフラグ壊すの物凄い愉悦だっただろうな……。
中締め
7巻までで前編とし、ここで中締めです。
というのもしずかなインターネット、1記事15,000字制限らしく……スポンサーになっても文字数は増えないようです。15,000字以上は騒がしいのだと思います。私のこの記事はことさら騒がしいので制限されても仕方がない。
15巻分を書き切ろうとしたらその制限に引っ掛かりそうになってしまい、今まで書いたものを推敲して削り取るくらいなら前後編にした方がいいなと思いました。冒頭で宵越しの記事は持たないとか書いてたのに越しました。後編はすぐに出ます。よろしくお願いします。