君はもう蟲師展に行ったか

べるでぃ(BELLDAY)
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公開:2025/11/13

君はノスタルジック和伝奇漫画『蟲師』を知っているか。まだ読んだことがないのならそれは素晴らしい! ぜひコミックDAYSから読むといい。3巻ぶん無料です。

かくいう私は蟲師が大好き

日本の民話や伝承など、いわゆる民俗学やアニミズムが好きであれば一度は耳にするであろう『蟲師』というタイトル。もうだいぶ昔に完結してしまって寂しい限りですが、アニメ化もしてるし、今回はなんと原画展まで開催されることになりました。う、嬉しすぎる……!!

東京、大阪、福岡で開催する蟲師展は、東京会場が今週末(11/16)までとなっております。土日は時間制チケットを予約する方式になっていますが、激混み! ってほどでもないので前日でも時間を選ばなければチケットは取れるようです。

蟲師展はマルイでやってまして、土日チケット予約もマルイのサイトを通して行います。よくマルイの最上階でオタクイベントスペースになってるところあるじゃん、そこでやってます。

ということで行ってきました

蟲師展、私は一足先に(グッズも欲しくて)行ってきたのですが、やはり原画展は良いですね! 先日は手塚治虫の『火の鳥』原画展に行ったのですけれども、あれも目と原稿の間が5mmってくらいまで近付いて見れたのが感動的でした。ベタの筆の動きが読めるんですよね原画って。

会場は写真撮影OK、動画撮影NGということでいろんな方が写真を撮影していました。年齢層が幅広くてすごかった。母娘でいらっしゃっている方や一人で来ているおじさん、若者、そして私。

ていうか写真撮っていいんだ!? 嬉しすぎる……。カラー原稿はさすがに印刷後のものだけだったような気がします。でも漫画原稿は……

すっごい!!!!すごいすごい!!!!!!!

これぜんぶ手書きなんですか!? 漫画が書ける人って本当にすごい……。トーン削り綺麗~。写植がある時代からデジタルになるまでの変遷がある……。私はあまり漫画制作に詳しくないので途中から普通に漫画として読んでしまっていたのですが、コマ割りとか1ページにおけるコマの数や台詞の多さとか、ストーリーの動きとかを吟味するのが楽しかったです。

ただ、そうしてじっくり鑑賞するにも疲労するくらいの量がありました。

……広!!!!

八尋ってこういうこと?

黒い仕切りが迷路のように組み立てられていて、巻ごとに数枚の原画が飾られている展示方式でした。なのでじっくり見ていくと「ああこんな話もあったなあ……」という気持ちになり、途中で途切れているのでぼーっと「このあとああなって……」と記憶の彼方に思考が飛んでいくのです。

みんな大好きクマドが出る回の原画はなんと6枚も展示されていました。大盤振る舞いだ。

私の好きな『泥の草』回は1枚でした。なんで!? 蟲師のなかでもかなり後味悪いから!?

私の記憶が確かなら、1話で1枚のみの原画展示だったのは『泥の草』だけだったと思います。他は1話ピックアップされたら最低2枚ずつ展示、という形だったのになぜ……。

展示の最後にお土産ブースがあり、欲しかったラゲッジタグが買えてほっとしました。ラゲッジタグ好きです。キャリーケースにシール貼りたいタイプなのですが今のキャリーはボコボコしていて貼れず、その鬱憤をラゲッジタグにぶつけています。

あとは……5000円以上買うと、ギンコ役の声優さんのサイン会に参加できる権利が得られるので一応5000円分だけ買ってみたのですが、やはり抽選には外れてしまいました。

ポストカードとか、ファインボードとか買いつつも、やはり一番は蟲師展の本が欲しかったです。が、買えず……既に売り切れ商品が多くて、嬉しいやら悲しいやら。でも、蟲師が今も愛されている作品なのだなあと思うと、やはり嬉しかった。

展示会やイベントの良い所は、やっぱり同好の士を生身で視認できるところですね。ああ私と同じように同じものが好きな人間がこの場所に集っているんだ……というライブ感というのでしょうか。

自分の好きなものを、同じファンと一緒に楽しめる空間というのはどんなジャンルでも楽しいものです。

蟲師展 東京会場は今週日曜11月16日まで。『蟲師』単行本は愛蔵版共に物理は絶版、kindleでいつでもお手元に届きます。

おまけ

マルイの最上階ってオタク向けイベントスペースでぇ~……。