自炊歴は二か月です。
学生の頃も自炊していたのですが、そのときは「なんとなく」でしか作っておらず、自炊する意味が分かっていませんでした。今はちょぴり分かるようになりました。薄味にするためです。
経緯
なぜ今まで自炊していなかったのかというと、キッチンが封鎖されていたためです。これはしっかりした生活を嗜む一般家庭の人々には想像だにしないイベントだと思いますが、人間は自炊しないとキッチンを物置にします。開封してないAmazonの箱、開封したAmazonの箱、段ボールの空き箱、いつか捨てたい服の山、雑誌、同人誌、そういうものを12月末にスッキリ掃除することに成功したのです。
そして理由がもうひとつありました。コンビニ飯、飽きたな……。恥ずかしながら学生時代から社会人になってしばらく、ずっとコンビニ飯や外食、スーパーの総菜にパックご飯で過ごしてきました。味にも慣れ切ってしまったというのと、その濃い味に体がついていかなくなりました。焼き肉のカルビも最初に2,3枚食べておかないと、最後にはもう食べられません。
老いからの突き上げ、それが私をキッチンへと立たせたのです。
作った自炊ごはん発表べるどくん
※注意:これは自炊歴のメモであり、今後自炊に飽きたとき「こんなの作ってたんだー」と読み返すためのものです。読んでいるみなさんのためにはなんにもならないのでご了承ください。余裕があれば、私ががんばってるところを見て、がんばってるね! と言ってください。
とにかくうどん煮たやつ
学生時代にギリギリ作っていたもの。3袋300円の袋うどんを買い、しょうゆやみりんなどを深いフライパンにぶちこんで煮る。その際、一緒に食べたいものをとにかく入れる。白菜、鶏肉、とうふ、キノコ、長ネギ……。鶏肉を入れるとうまい。今も主食にしている。
にゅうめん
うどん煮たやつのそうめん版。最近はそうめんを茹でるのがダルいため作っていないが、うどんよりにゅうめんの方が食べ口としては好き。実は今回の復帰自炊で一番最初に作ったのはこのにゅうめんで、にゅうめん(味が薄いので)が食べたい! と一念発起させてくれたのがにゅうめん。コンビニでにゅうめんがあったら喜んで買ってたけど、もうあの味の濃さには戻れない。
大根とえのきをこまぎれにして混ぜたガレット
Twitter動画で見て作ったもの。もうその動画がどこにいったかわからないので二度と作れない。動画ではガレットと銘打っていたがごま油で焼けと言っており、やはり食べ口はチヂミだった。大根を賽の目にし、えのきを細かく切り、チーズを加え、とりの顆粒だしを入れ、固めるための片栗粉を少し加える。動画が見れないので分量がわからず、もう作れない。美味しかった。
レンコンと鶏肉をてりてりに焼いたやつ
きんぴら……? なのかな。レンコンは皮をむくのがダルかったけど美味しかった。みりんもう少し多くてもよかったかも。レンコンが安くならないと作れないので1回しか作っていない。レンコンしゃきしゃきで美味しすぎる……。我が食卓にレンコンがあがることがあるとは、という感慨があった。
土鍋ごはん
たびたび、しずインにも書いていた土鍋ごはん。「やってる感」が出てよかったがうまく炊けない。昔の人はすごいと思いました(小学生)。そのあとレンジで炊くごはんのやつを買い、今はずっとそれを使っている。炊飯器は保温がもたないので捨てなければならない。炊飯器ケーキくらいには使えるだろうか。
ミルクスープ
何回か作ってるくらいお気に入り。牛乳200mlにコンソメキューブを1個、水200ml、具材を炒めて小麦粉を大1くわえたあと水と牛乳をちょっとずつ加えるだけ。美味しいし、牛乳がたくさんとれて良い。私は牛乳に弱いので加熱するとおなかがゆるくなる確率が下がります。0%にはなりません。
長ネギに豚肉巻いた照り焼き
長ネギを1/4ずつ切って、豚肉を巻いて焼くだけ。YouTubeショートで見たのを覚えて作った。その動画はブクマしてないのでもう流れちゃいました、二度と作れないです。タレは照り焼きと一緒。覚えてないけど。味は照り焼きだった。焼きあがったら包丁で更に細かく切るんだけど熱くて切れなかったし、腹が立って長いまま食べたら噛み切れなくて散々だった。みんなは細かく切ったのに豚肉を巻きなよ。
回鍋肉
Twitterで「春キャベツ買った、なに作ればいい?」って聞いたら「回鍋肉」と返ってきたのでチャレンジ。甜麵醬と豆板醬をはじめて手に取りました。今まで気にしたことなかったけど、実家で中華が出てくる機会があまりなかった。そういえばクックドゥの麻婆豆腐くらいだ。だから家で中華を作るといったら麻婆豆腐しか思いつかなかったんだけど、回鍋肉はそれを広げてくれた存在ということになる。むちゃくちゃ……美味しかった。ジャンを混ぜるだけでこんな美味しい味になるんだ? 中華すごいな。そりゃ鉄鍋のジャンも売れる訳だよ。ビールが2本消えた。また作りたい。
焼うどん
うどん煮たやつに飽きたときにつくるやつ。醤油とみりんと酒があればなんでもできることに気付きはじめた。いつも具材を大盛りにしてしまうのでうどんがはみ出てしまうのが難点。あまりうまく作れたことがなく、好みの味付けを探らなきゃいけないのも玉に瑕。とにかく腹を満たせるところは気に入っている。
生姜紅茶
これは料理ではないけど、風邪のときに飲む用に生姜をはじめて買った。喉がなかなか本調子にならずに凹んでいたら、母に「生姜を紅茶にいれるといい」とアドバイスをもらって作る。生姜が余る。でも体がポカポカするし、生姜の味は好きだから生姜紅茶めっちゃ好き! 擦るだけでできるから簡単。
生姜焼き
上記に付随して、余った生姜の処理に使用。生姜美味しいけど生姜を擦るのはかなりめんどいな……。擦って保管することもできないし、次からはしょうがチューブにしようと思いました。肉に片栗粉つけて焼くのも手間がかかって嫌。でもやればやるだけ美味しいから不思議だ。料理に手間をかけると、自分を大事にできているつもりになれるから良いんだね。
豚汁(ぶたじる)
郷里では豚汁のことを「ぶたじる」と呼ぶ。適当に味噌いれればできるだろと思っていて、学生時代には適当に作っていたのだが、今回はレシピを検索して作ってみた。私が適当に作ってたのと大体同じ工程だった。
炊き込みご飯
まだ土鍋でごはんを炊いていたころ、どうにかして成功作を作りたいという念が発生していた。というより美味しいごはんが食べたかった。底がべちゃついてたり芯が残ってるやつ食うのはもう嫌だ! ということで豚肉が余っていたことだし土鍋で炊き込みご飯を作った。醤油、酒など(覚えていない)を入れてその上に豚肉を乗せる。あとは普通に炊く。炊かれたごはんには芯が残っていた。
親子丼
学生時代に適当に作っていたもの。を、はじめてレシピを見ながら作った。ら、美味しかった! レシピを見ながら作るとこんなに美味しいのかと感動さえした。学生時代はめんつゆを水で希釈して作っていたが、今回はしょうゆとか砂糖とか(覚えていない)から作ったので更に、なんか、味がした。砂糖を適当に入れたので(計量スプーンがない)甘すぎたところはあったが、後入れした卵がトロトロになって美味しかった。たまごを2割残して後入れする、とレシピに書いていたときは「なんでそんなダルいことを?」と思っていたが、先人の知恵は偉大である。
平たいオムレツ
卵の大量消費のために作ったがうちにはフライ返しがない。菜箸でひっくり返せるわけもなく、なんか羽化に失敗したイモムシみたいなのが出来上がった。羽化に失敗したイモムシは美味しかった。
レタスの温サラダ
レタスという食材が嫌いではなく、どちらかといえば好き寄りに該当する。なのでレタスを買って毎日の主食とレタスサラダ+かんたん酢(ドレッシング)の2品を心がけているのだが、このレタスという葉物、すぐ痛む。葉物界のモモかよ。床ずれしたところからトロトロになってしまうレタスを救うべく、レタスを茹でて食べるサラダを見つけた。私でもできる簡単料理。ごま油に塩を混ぜて、そのなかに茹でたレタスをドカンと入れて混ぜるだけ。美味しい! 油の量をミスるとべちゃべちゃになり、塩の量をミスるとしょっぱくなるので塩梅は見なければならないものの、美味しい。ていうかごま油使えばなんでも美味しい気がする。ごま油美味しい。
経過
こうして並べてみると割と作っているなという印象ですが、これをずっと続けていくと思うと既にやっているみなさん、一般家庭のキッチンを守っているみなさん、料理研究家のみなさんに頭が上がらないどころか視線すら向けられません。畏れ多すぎる。コソコソ隠れて生きていきます。
私は飽きたらすぐやめてしまうタイプです。今、自炊が続いているのはひとえに「コンビニ/スーパーにあるごはんの味が嫌」ということがモチベーションになっており、舌が自炊に慣れることがあれば平然とセブンイレブンでコンビニ弁当を買うことでしょう。
ただ前述した通り、自炊をすると精神衛生が保てます。それと、自炊を続けて二か月ですが明らかに体重が減りました。え? ほんとに? 具体的にいうと去年、背中のチャックが半分までしか上がらなかった喪服が、今年は全部上がりました。す……げえ……! どうやら自炊は健康に良いらしい。好き好き大好きとは言えませんが、まな板への信頼度は上がりました。
なにはともあれ私は自炊復帰勢、リハビリ中の身。また新たな自炊ごはんが貯まってきたときは発表したい。