今日はご飯を食べて温泉に行った。
三ヶ日だというのに人が多い。
家族水入らずで過ごす日じゃないのか。
いやそれはクリスマスか?
いずれにせよ、たくさんの人がいた。
この人たち一人一人は、私にとってはモブキャラだ。
名前も知らないし、たとえ明日死ぬことになってもなんら私に影響はない。
同時に、彼らにとっての私もまたモブキャラである。
私がそうであるように、彼らにも人生がある。
生活がある。
幼少時代がある。
家族がいる。
ちょっと待ってくれ。
彼ら一人一人に、私とそう変わらない密度の人生が存在するだって?
車窓から見えるマンションの窓のひとつひとつに、私の家族と同じ密度の喜怒哀楽があるだって?
地球上に住む70億人それぞれに、感情や挑戦や挫折があるだって?
ふと、地球のストレージは足りるのか、などとひとり湯船で考えてしまう。