先日会社に出勤する途中にエレベーターを待っていると、女性が降りてきた。装いはオフィス街ではよく見かけるような感じだったのだが、ヘッドライトを装着した状態の白いヘルメットを携えていたのがとても印象的でカッコよかった。具体的には想像がつかないが、おそらく仕事で使うのだろう。
もしヘルメットを持っていなかったら、その人がどんなことを仕事にしているかなんて想像しなかったと思う。通勤シーンでは仕事に向かうであろう多くの人を目にしていながら、それぞれがしている仕事に思いを馳せることはなかった。先日の出来事は、普段感じることがない他人の別の側面を垣間見れたような気がして少し嬉しかった。
私は、人々が私の知らないコミュニティで別の役割や側面を持っていることが好きである。どこにでもいそうな感じの人でも、会社では重要な役割を担っているとか、会社では上司である人も家庭があって誰かの親であるとか、そういうようなことである。ギャップ萌えというのが近いかもしれない。知っている人だけではなく、街で通りすがっただけの全く知らない人もミッション的な何かを遂行しているかもしれないと思うとなんだかワクワクする。
ここで文書化して気づいたのが、好きで見ているテレビ番組もこの興味に当てはまるものがあるということ。最近で思い浮かぶところとしてはNHKの100カメだったりエマージェンシーコールがある。古い記憶だが、幼少期に見て印象に残っているピタゴラスイッチの「僕のお父さん」もこれに当てはまるところがある。いろんな人がそれぞれのコミュニティで一生懸命に役割を果たしていたり、時に困難にあたったりしているような姿を見られるのが個人的に刺さるポイントである。
普段の生活ではそういった姿を見ることはないが、各々頑張っているであろう様子を想像すると何となく自分も頑張んなきゃな...と思う。