知り合ってから日が浅かったりするような人や久しぶりに会う人などと雑談をしているときによく聞かれるタイプの質問である。個人的にはこの手の質問にうまく返答できたためしがない。
いつもの休日で欠かさずやっていることというのは多くない。せいぜい部屋の掃除と洗濯くらいで、他は気分だったり予定だったりで違ったことをしている。いつもやっているからと言って「部屋の掃除と洗濯をしていますね」と答えるのもその場にそぐわない感じがあったりするので困ってしまう。
これまでの経験上、質問者の意図としては「何かいい話題はないか?」というのが大雑把に言えば本当のところなんじゃないかと思っている。これを踏まえると、参加している人たちがある程度の共通認識を持っていてその後の会話に困らなそうな事、盛り上がりそうな内容であればさらによいような内容を選択して答えるのが良いのではと思う。一見気軽な質問に見えて、期待されている返答内容のハードルは意外と高いのだ。
この手の質問に答える時の思考の流れとしてはこうだ。まず最近の休日でやったことを、頻度は気にせずに頭の中でいくつかピックアップする。毎週やっていないことでいいし、何なら年に一度あるかないかくらいのイベントでもいい。とにかくネタをたくさん集める。次に、それぞれのトピックについてその場で話しても理解が得やすいか、説明が面倒でないかをざっと考える。例えば「OSSにコントリビュートしていて~」のようなことはかなり場を選ぶか、背景の説明がとんでもなく面倒なことになることがほとんどだと思うのでここで除外される。ここまで考えて、もし複数のトピック残っていれば今後の会話の広がりの観点で絞り込む。会話に参加している誰かには刺さりそうとか、最後の吟味をする。このようなフィルターを経てやっと音声として返答する。
ここで返答までにあまり間が空いてしまうとコミュニケーションとして違和感がありそうなので、なるべく短時間のうちにこれらの処理を行う必要があるというのもポイント。自身の近況・各トピックの背景・その場の状況を総合して短時間のうちに考えるの、結構大変じゃないか?
他の人はどんな思考を経て返答しているんだろうというのは気になるところ。もしかしたらこんなに色々考えているのは自分だけで、適当に当たり障りのないことを答えているのが一般的なんだろうか。慣れている人なんかはこの手の質問に対する答えを事前に頭の中に用意していて、それをスッと答えているだけだったりして。雑談上手な人にはなれそうにない。