今年になって、羞恥心が激減した。簡単に言えば、人目を気にしなくなった。
「すっぴんでショッピングする」「割引品を購入する」など、人の目が気になるという理由だけで今まで躊躇していたことが出来るようになり、とうとう今日は、「スーパーで詰め放題をする」という行動までクリアしてしまった。平日で店内が空いていたからできたことでもあるのだが、詰め放題をするの自分の姿を想像して「恥ずかしい」と思っていた以前の自分に比べれば、とても大きな変化である。
引っ張っても伸びない透明なビニール袋に、黙々とにんじんを詰めていく。通りがかる人が興味深そうに私とにんじんを見ていく。隙間ができないように、にんじんの頭の部分(葉がついていた方)とおしりの部分が交互に下になるように入れる。すると、隣でおばあさんが、同じように詰め放題を始めた。同志だ。
袋からにんじんの上半身(?)が飛び出るくらいぎっちり詰められた。『こんなに詰めて良いのかな…?レジ通らなかったらどうしよう』なんて思っていると、私よりもっと飛び出している袋を持ったおじいさんが、『よし!』と満足そうにレジへと進んでいった。師匠だ。負けじともう一本、無理矢理詰めた。
「出来ることなのに、他人が気になって出来なかったこと」はきっと私にはまだまだある。羞恥心が減り、無敵となりつつある今、見つけたらどんどんやっていく次第だ。
《にんじん詰め放題の追記》
私の前にレジに並んでいたおばあさんもにんじんが詰まった袋を持っていたのだが、詰めすぎて袋から5本くらい完全に出ていた。『それはもうアウトなのでは…?』と気になったが、私は別のレジに通されたため、結果は謎である。