ふと過去のスケジュール帳を見返していたら割とこまめに記録していて、さらに日記みたいなものまで書いてて面白かったから載せる。
もう年内楽しい予定がなにもない
今年、結構あそんだな〜と思いつつ、日常をいとなむのがものすごくきらいなことに気がついた。
「暮らし」とか本当にイヤなのである。
暮らしていくのはものすごく疲れる。
非日常を愛している。=本を読めばいい
昔は、イヤ〜な日常を本をよんで(ファンタジー)ひたることで回避していたのに…。
昔とちがうのは、もう何者にもなれないことを知ってしまっているということ。
昔は、魔法が使えるとか、動物と話せるとか、自分もできるようになるって思えていた。
楽しい気分になって我にかえるのが怖くて小説が読めない。
何にも楽しくないのであります!!!!
そんな気分。お金もないし。
これは2019年の10月に書かれた日記。
2024年の今、また以前のように本を楽しく読めるようなっているとはこの頃の私は想像もしないだろう。
ファンタジーに夢を見たってしょうがない、と思っていた私はかなり長いあいだエッセイばかり読んでいた。そこで出会った森博嗣のクリームシリーズをいくつか読み、新刊が出れば買うようになり、気になっているキャラクターが出てくるVシリーズを読み始めた。
エッセイの内容はかなり現実的で冷静で、ふわふわ浮き足立った気持ちになる感じではなかったのだが、小説であるVシリーズは現実とファンタジーの間のようでワクワクしてページを捲る手が止まらない。読みながら、自分の心の中で絡まっている糸を一本ずつ解いていくような気持ちになる。Vシリーズの世界がそばにあれば安心できると、肌身離さず持ち歩くようになった。
小説の中の世界に逃げ込むのではなくそばにあるものとして共に生活している気持ちに変わっている。楽しい気持ちから我に返るというより、現実に戻る時に背中を押してくれる存在だ。
魔法は使えないけど…本当にやりたいことが見えてきて少し楽しくなってきた。