MENTA というサービスでお金を貰いながら人の相談に乗るという事をここ 2 年くらいやっているんだけど、色々思う所がでてきたので書いてみることにした。
大きく分けると 2 つある。
1 つは、メンターを使う側 (サービスではメンティーと定義している) のモチベーションコントロールや、ニーズを拾う難しさ。
もう 1 つは他メンターの質が悪い可能性が結構ありそうという事。
メンティーとの向き合い方と難しさ
大学で学生と交流するという経験が無かったら多分無理だったんじゃないかなってくらい難しく感じる。
実際、MENTA で上位をとってる人気メンターは元塾講師の人だったり、サービス精神旺盛な人が多い。
まぁそこでもどういう流れでやられているのかは知らないんだけど、プラン説明とかレビューとか見る限り良好みたいなのでコミュニケーションに難は無いんだろうなーという気持ち。
大体人気なメンターは商材と卒業のフローが明確な気もする。
本当に塾やプログラミングスクールのような感じ。
自分はそんな事はやっていなくて、全部相談者の相談に対してのオーダーメイド対応でやってるんだけど、多分こういう人は多そうかも?と最近思ってきた。
多そうって思った理由は、単純にカリキュラムを作らなくていいから。
じゃあお前はどうなんだよw っていう突っ込みもあるんだけど、自分はそもそも大学で授業をしている経験が今ある中で、1 : N 型の授業形式以外に指導したいと思っているのでそれはやらないと決めて MENTA を使っている。
で、こういうやり方をすると目的の粒度が全員揃わないので、それぞれのニーズを拾った上でそれぞれのやりたい事に対しての理解が求められ、そこに答え続ける事の難しさをヒシヒシと感じている。
また、オンラインでの指導なのでどうしてもモチベーションコントロールが難しく、多分定期刑にビデオ通話をしてあげるのが本当は良いんだろうなーとか思ってきた。
やらないのは自分がそこまで今時間を作れないのが理由として大きい。
その上でここに全力投球している訳ではないのでコストが掛けにくくなっているのもある。あと、そういうのはスクールの方が手厚いしな、というのもある。
他メンターの質が悪いかもしれない問題の話
この間きた相談者の話で、「あー、そういうのあるんだ」って思ったのが、メンターの対応に違和感を覚えたから変える事を検討しているというもの。
真面目な話、あるに決まってるんだけど、あんまり考えた事がなかったんで新鮮だった。
話を聞いてみると、自分が考えた最強のポートフォリオを初学者に押し付けて作らせる、みたいな事をやっていて、そこに相談者の事情を全く考えていないものや、実現可能性を度外視したものが広がっていた。
端的な感想としては「それメンターじゃないじゃん」というもの。
まぁでもエンジニアやっている人の多くは指導経験は仕事上の経験しかなく、やれって言われて生き残ってきた人なわけで、その価値観のまま指導してしまうんだろうなって思い直した。
また、闇深いというか、悲しいなーって思うのは、おそらくメンター自身も何故自動テストを書かないといけないのか、何故フロントとバックを分離したいのか、などのそれぞれの指導理由が存在しないんだろうなと思った所。
そしてこういうのは個人指導プラットフォームになってくると少数の話ではなく、むしろ大多数の話になってくる気がしている。
最初そんなに高いモチベーションだった訳じゃないんだけど、MENTA でゆるーく募集しているとたまに応募があってビデオ面談を申し込んでくれる事がある。ビデオ面談を申し込んで貰えると、70% 超えくらいの確率で Slack でのサポートも申し込み貰えているので結構ビデオ面談の満足度が高いんだろうなーと勝手に思っている。
自分は、実はビデオ面談に一番コストを掛けていて、このタイミングで 1 時間程度の面談に対し、その人毎のロードマップや課題感、オススメの書籍などを見繕ってスライドにしてプレゼントしている。
また、ビデオ面談自体が 1 時間 5000 円とそれなりに高いので、そもそも申し込む人の本気度が高めというのもあると思う。
あんまりマーケとか本業とかでもやってないけど、MENTA を通してマーケを勉強している感じがあって、最近はちょっと楽しくなっているのでもうちょっと工夫してみようかなーというのが直近の感想です。