QA志望だった新卒がゼロからインフラ入門のために1ヶ月でやったこと

びきニキ
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※ この記事は、CYBOZU SUMMER BLOG FES '24 (Newcomer Stage) DAY5の記事です。

また、本記事の内容は筆者が勝手にやっているものです。 会社として業務外での勉強を推奨・強制するものではありません。

はじめに

こんにちは、びきニキです。クラウド基盤本部のPDX(Platform Developer eXperience)というところに配属されています。 この記事では、そんな私が入社して1ヶ月の間に業務"以外"で取り組んだ内容について書きます!

取り組む前

学生時代にQAエンジニアとして複数社で2年程度インターンをしていました。実際に弊社のインターンにもQAとして参加したことがあるのですが、最終的には自分の意思でこれまで全く学んでこなかった分野での入社を決めました。

勉強前の状態

よく入社できたな…というステータスですが、参考程度に載せておこうと思います。

  • AWS / Azure / GCPの利用経験なし

    • 厳密に言うと全部触ったことはあるけど、自走できないレベル

  • プログラミングに苦手意識がある(好きになりたい気持ちはある)

  • ターミナルコマンド、Linuxコマンドを全然知らない(入社してcat覚えた)

目指したこと

ここまででかなり伝わったかと思いますが、マジでド素人です。基盤の基礎知識が全くないという状態。

クラウド基盤本部に配属されてからというもの、弊社は自社基盤を持っていることもあり「社内用語」「一般用語」の区別がつかずかなり混乱したので、

  • 網羅的に一般的な用語の知識を付ける

  • できる限り実際に手を動かしたり、実物を見たりして単語のイメージを掴む

という目的を持って学習に取り組みました。

作る・触る

「DNSサーバーの構築」「WEBサーバーの構築」とかをふんわりやりました。シミュレータで実践したり私物PCにソフト入れたりでガチャガチャやった。

いや〜〜〜〜、今の時代は学習コンテンツが多くて最高ですね。メールサーバーの構築もやりたかったんですが、これは間に合わなかったので今月中に追加でやります。

この辺見ました📝

書籍を読む

Linux教科書 LinuCレベル1

Linuxコマンドとターミナルコマンドの知識をつける目的でLinuCの本を購入しました。

この勉強は今でも継続して進めていますが、業務で教えてもらった単語や経験した作業が続々出てきてメチャクチャ面白いです!!!仕事の復習みたいな感覚でサクサク読んでいます📖

コマンドをスラスラ使える人は魔法使いだと思ってたので、この本も魔導書の気分で読めて楽しすぎるんだよな…….。

マスタリングTCP/IP―入門編―

大学時代に先生から教科書として指定されたことがあり、物理本を持っているのでもう一度読み直しています。

週に1~2回、同期の有志メンバーで「TCP/IPを実装する会(上記の内容とは別)」をやっているんですが、これもなかなか骨太なので良い感じに相乗効果となり知識が深まっています🧐

高校の時はFEの勉強で意味も分からず「アプセトネデブ」って唱えまくってたんですが、今は少しずつ知識を更新中です。

その他

データセンタのイメージを膨らませる

クラウド基盤といえば、データセンタですよね(諸説ある)。

でも、データセンタって意外と見る機会なくないですか?その上で、単語だけを見て未経験者が構造をイメージをするのは至難の業だと思います。

でも私はまだ機会がなく入れない!!!!!悔しい!!!!!

…….というわけで、インターネットをフル活用して「行った気持ち」になりました。

特にメチャクチャ読ませていただいたのはpixivさんの自作サーバ記事ですね。中でも2010年くらいの記事をたくさん読ませていただいております🙏

無限に面白くて読むの楽しいのでオススメです!

自宅サーバーに入門

私の周りのエンジニアって全員自宅鯖持ってる気がする(弊社に限らず)。カッコいいので真似しました。とりあえず小さく始めるためにRaspberry Piを初購入。

それに加えて先輩からNUCを3つも譲っていただいたので、色々遊んで触りながら覚えていきたいと思います。本当にありがとうございます!恵まれすぎている…。

SadServers やった

Linuxサーバで発生する様々な問題に対して、その解決を試みるサイトです。

私が入社してから社内で言っていることの1つとして「SREがめちゃくちゃカッコいい」というものがあります。マジで全員カッコいいんだ......。

なんかSREっぽくていいね......という動機だけで始めましたが、難しくて解けないことの方が多いので、自分の知識不足を痛感したい時にやっています。

Hardningに応募した

Hardeningとは「8時間を通して次々と発生する膨大な量のサイバー攻撃やシステム不具合に対し、参加者が技術施策を打つ」というイベントです。

本配属される前にPSIRTにチーム体験に行ったことがあるんですが、そこで知った「Hardening Project」に先日応募しました。PSIRT配属の同期が2人出るらしいと聞いたので直前に滑り込んでいます。

こういうのは怖いけど、絶対に出た方がいいって私の経験則が言っているのでこれからも自分にはイベント駆動で負荷をかけて生きていきます。

多分コテンパンにやられる。自分のプライドをへし折って帰宅したいです。

目指したことはできているか

気持ちとしてはできています。「網羅的に一般的な用語の知識を付ける」「できる限り実際に手を動かしたり、実物を見たりして単語のイメージを掴む」という2つを意識しながら動けているためです。

私は実例が分かるおかげで楽しく勉強できているので、特に後者は今後も勉強時の1つの指標のとして持っておきたいですね。まだ抽象的な理解が難しいので、具体例の点をいっぱい持っておきたい気持ちです🧐

他にやりたいこと

ネットワーク上で仮想的にCiscoのルーターやスイッチを触れるらしい「Cisco DevNet」というサービスをやりたいです(この期間に本当は触りたかったけど間に合わなかった)。

あとは中途半端に手をつけている「クラウドネイティブ技術実践ハンズオン」のゴールもしたい。業務でやることの輪郭も見えてきたので、今やるとまた違った感想を持てそう。

これから

新人としては社内固有の知識をインプットするのが最重要なので、そのあたりのバランスは間違えないように気をつけたいです(自分への戒め)。

あくまでこの勉強は業務知識の理解補助になればいいな〜という感覚。

でもせっかくなので一般知識をもっと蓄えて、Linuxやk8sの資格を取りたい気持ちもある。この前の1on1で「チーム内勉強会を開きます」と宣言したのでやっていくぞ!

これからも先輩たちに感謝しつつ、気ままに知の高速道路を走っていきます!