電子書籍デビュー

bkonet
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この年末年始にわたしが気に入っていた近所の書店が閉店するようだ。駅前にどんとワンフロアで構える大きい本屋で。「新しい」「話題」の本をわかりやすく並べる本屋がほとんどの中、こちらの本屋は確実に店員の好みだと思われる棚作りがされていて、血が通っていて、愛らしかった。とても残念である。

閉店理由は詳しく知らないが、売上低下だろうかとは考えてしまう。紙での読書に割とこだわってきた私ですらこの年末に電子書籍デビューしてしまったので電子書籍やAmazonの存在は大打撃だろうなと、勝手ながら考える。

私の場合、出産してからなんだかせわしなく、小説を読むことに気持が向かなくなった。逆に増えたのがスマホで漫画アプリを見ること。紙の漫画よりスマホアプリで読む方がよっぽど多い。どうやら、漫画なら電子書籍でも抵抗がないようだ。まだ購入に至ってないが、料理本、育児書などの実用書の類も電子書籍で購入しようと思っている。

実際Kindleで漫画を数冊購入してわかったが、自分で思っていた以上に、物理的に収納場所が必要になるということをストレスに感じていたようだ。電子書籍となると漫画をヒョイヒョイ購入してしまった。(ブラックフライデーでセール、ポイント還元をやっていたのも大きい)

そんな便利な電子書籍の欠点はやはり「共有」ができないこと。面白かったからと周りに貸せない。家族との共有すらできない。漫画は貸すことも借りることも沢山してきた。それが、ちょっと悲しい。まだ紙の本と並行しながらにはなりそうだ。

となると、本屋は必要なのである。本屋には生き残って欲しい。すごく都合のいいこと言っているのはわかっているが。