義妹生活2話まで見て一人で勝手にブチギレてた話

ぶらーぽ
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公開:2024/7/16

始めに

これは義妹生活をアニメ版だけで見た奴が半ば理不尽に逆切れするような内容が含まれていて、ファンにとっては不愉快な内容だと思います。多分俺がファンなら不愉快になる。

主題は俺の取っ散らかりすぎた考えの書き散らしにあります。壁打ちです。

解釈を整えてあげようとか、そういう心遣いは結構です。

勿論それを押し付ける権利も、俺の記述内容にキレる権利も、バカだなぁコイツと思う権利も保証します。

それでも俺の中に高ぶった感情を整理するために、共感する誰かがいるかもしれないと思い以下を記述します。

ちなみにこいつは初回では他の作業しながら倍速で見てましたクソやな。取り合う必要無いと思う。

義妹生活

2024年夏アニメ「義妹生活」に関する話題です。他にもメディア展開があるみたいですが、この時点でネタバレ引くのもアレなのでこれを書いている段階では追いかけていません。

”他人”が”家族”へ、そしてその先へ。

少しずつ変わりゆく日々を映す、恋愛生活物語

分からんのよ、心理描写が、国語が

心理描写とか、そういう繊細なものを読み取る能力が弱い自覚があります。小さいころから国語が苦手でね。

書いてあるって言われてもピンと来なかった。文のパターンマッチじゃないと辛いというか、なんか選択肢でかなり大胆な言い変えたりしているのに「こう言ってるじゃん」とか言われるけど、そういうのが全然自明に思えなかった。

心理描写というのも苦手だ。例えば天気と感情が紐づいたりとか、そういうのあるじゃないですか。感情が悲しい時に雨が降るとかなら演出表現として分かるんすよ。ただ雨が降ってるところを見せられて、こいつらは悲しんでいるんですっていうのはどうも読み取れない。

感情の遷移とか言葉にしてもらえんと、困る。可能性としては思い浮かぶけど、確証が得られない。「そういわれたらそうなんかもなぁ、でも違うかもしれないしなぁ」ってくらいにしかならない。

確証の得られない情報を積み重ねられても、それはうっすらとした可能性の束であって、実態を持たず、蓄積されない。

要は日本語ちゃんと読めないアホンダラなので、心理描写あたりに重みがあるタイプの作品は、それがアニメ媒体であってもしんどいという話です。

そのうえで、本作義妹生活は極めて繊細な描写が売りとなっている。分からんのよ、俺は。

ただ普通ここまでキレることはなく、今回偶々なんかこう色々な感情が重なってブチギレに至った。義妹生活さんには申し訳ないと思っている。

2話最後のトラックの下り

なんか終盤、急にトラックに轢かれそうになる下りが挟まるんですよ。

それに対して、何とか助けて、その後男主人公悠太が「あれはよくない。死ぬかもしれない行為は、流石にスルー出来ないよ」とヒロイン沙季に強い口調で言う。

んでこの「死ぬかもしれない行為」が指しているものが自信をもって答えられない。マジでわからん。

俺は、「イヤホンで聞いて横断歩道を渡ったこと」だと思ってる。前々からイヤホンで音楽を聞いている描写があった。音楽聞いてるせいでトラックの接近に気付けなかった。悠太は「自由にやるのもいいけど程々にしろよ死ぬぞ」ってキレてる。と理解した。

この手前であった自立云々の話とのつながりもありそうだが、分かりそうでなんか分からん。

ぶっちゃけ、実は悠太が沙季を助けてくれるかどうか試した、みたいな試し行為でした、とか言われても「そうなんだ~」って納得すると思う。こういう意味不明な不意打ちを食らったことは何度かある。

その後全部わからん

その後、雨が降って、傘を忘れた綾瀬に傘を貸す。悠太はずぶ濡れになって帰る、みたいなシーンが入る。

なんか前の方で兄として振舞おうと頑張っている感じは色々とあったので、その辺の発露なのかな俺は思ってる。協力の話でもあると思う。

でもなんか、しっくりこない。ここらで一気に畳みかけられてもよく分からん。

シャワーで泣いてるっぽい演出になるのも分からん。ついていけない。

二話という相当な初手で、前評判は悪くなさそうで皆雰囲気がいいと褒めている作品が俺にとってはちんぷんかんぷんだった。感想とか追っかけてたけど、ひねくれオタクみたいな奴しかキレてなかった。俺が悪いんかこれ?となってくる。

思い返すと前の方から割とわからん

違和感として強く発露したのがここというだけで、思い返すとまぁだいたい分からない。

最初に「私はあなたに期待しないし、あなたも私に何も期待しないで」という旨を沙季が言う。悠太には分かるでしょ、というが俺には分からん。展開的に俺には主人公だけに伝われば良く、分からなくていいのかなと思ったけど、普通に分からないと駄目じゃないか?

普通に読み取れば「義妹としての振舞い」とかなのかな、と思ったけど、後の自立云々の話も受ければ「家族を構成する共助者としての役割」くらい踏み込んでいいのかもしれない。

けどこの違いはだいぶ大きくない?

もっと言えば、本当に一切合切期待するなっていう程度の話なのか、親の顔を立てる程度には頑張るつもりはあるのか、そういう程度も分からない。

あのシーンで二人は何を通じ合っていたの?

なんか情報が取っ散らかってる

一話冒頭で、後々出てくる美人先輩のバイトシーンがでてくる。そこに滅茶苦茶目立つケモミミパネルが立ってる。今のところ何の説明もない。あれ何?

一話終端で日記帳が映る。まだ、何の説明もない。

物語の始まりって言うのはキャラクター達に関する情報がなんもない。だから少しでも情報を得ようとする。けど、なんか、よく分からない要素が割り込んでくる。で、多分数話経った後で回収はするんだろうけど、こんなの後半には忘れてる。

分かりやすい話でやるなら伏線としていい効果を生むんだろうけど、雰囲気を大事にするアニメで、こういうのをやられると、変に頭を占有してめっちゃノイズになる。

脚本が悪い予感がしている

俺は原作小説もあるらしいYouTubeも見ていない。この取っ散らかりは小説をそのまま持ってきた弊害じゃないかと思う。地の文で補足される内容が、欠落しているんじゃないかと。

地の文によって、前方で触れた話題を呼び出したりすることができる。アニメでそれをやろうとすると、イヤホンにフォーカスが当たるとか、そういう感じになる。俺はこれで済ませられるのはっきり言って嫌いだが、まぁ仕方ない。

ある程度なら追いつける。だが、こういう形の参照を沢山やられると訳が分からなくなる。キャラクターの考えや悩みがいまどこにあるのかわからなくなって、ただ雰囲気で「そうなんだろうなー」と追いかけることになる。

んで、こういう作品の細かい描写を取りこぼさないように拾い上げて、パズルを組み立てるように見る。考察が盛り上がるアニメのように楽しければそれでいいけど、大半のアニメにおいては正直しんどい。これは分かりやすい物語に飼いならされた結果と言われるのかもしれんが、どちらかと言えば文字起こしのされていない解説動画に感じる煩わしさに近い。主人公の名前とかも碌に覚えられんのに。

原作改変の過剰な忌避

これは便乗ブチギレだが、原作を変えることを悪しき行為と表現する向きがある。まぁ人が亡くなる沙汰にもなったし、丁度今期の推しの子がそんな話をしている。各媒体には各媒体のプロトコルがあって、それに綺麗に並び替えてあげないと、大変なことになる。

正直うまくやれんなら悪評付くだけなのでやるべきでないとすら思うが、まぁ商売上仕方あるまい。

ただ、数多のドラマ化の失敗のせいか、原作改変それ自体に対する忌避感が異様に高まっているように感じて、そのせいで改変がやりたくてもできなくなっているとしたら、こんな悲しいことは無いと思う。

義妹生活については、YouTubeが結構雰囲気違うという感想は見かけたので、これには該当しないとは思うが。(YouTubeは後で見てみようとは思う。)

「すり合わせる」の概念がなんか合わない

この作品は互いの理解を深めるためか、腹を割るために二人のやり取りに相当な時間が組まれている。

喋り方の考えとか、自立の話とか。

何が契約書みたいだ

はっきり言って二人の相互理解をしていると思しき問答は、すり合わせと言うよりは一方的な投球にしか見えない。思ってることを放言しているだけだ。

なんかこう全部ふわふわしているように感じる。相互理解の要素が欠けている、というか。

例えば敬語のところは以下のようなやり取りをしている。

綾瀬沙季「どうして敬語なの?」

浅村悠太「どうしてって言われても」

綾瀬沙季「同い年だから、もう少し気楽でもいいよ」

浅村悠太「同い年だからこそ、なんですが……」

綾瀬沙季「だってさ、クラスメイトとか友達とか、ですます調は変じゃない?」

浅村悠太「それは強者の理論じゃない?」

綾瀬沙季「そうかな……浅村君のやり方をとやかく言う気は無いけど、もし私に気を遣っての事なら、そういうの良いから」

浅村悠太「気を遣ってるつもりは……しっかり確認したほうがよさそうだから確認するんですけど、どちらかと言うと敬語はやめてほしいですか?」

綾瀬沙季「そうね、素直に言うと、砕けた口調の方が落ち着くかな。別に私、尊敬されるような人間じゃないし」

浅村悠太「オーケー、やめるよ、敬語」

綾瀬沙季「あっさりなのね」

浅村悠太「慣れた友達と同じようにするのは難しいけれど、せっかく腹を割ってわかりやすくしてるんだ。俺もやりやすいし」

このやり取りを通して敬語をやめるわけだが、これをすり合わせと表現されるのが違和感ある。

はっきり言って浅村悠太のことが分からん。「同い年だからこそ、なんですが」←どういうこと、「強者の理論」←これ深堀しないで使うことある?

いや、不慣れで初手タメ口はちょっと距離感近すぎるよなとか、キラキラ女子に怖気づいてるとか色々思い当たる節自体はある。でもそれは俺の予想であって、ほんとにそうなのかは知らん。

すり合わせる、というのは認識を揃えることだと思っている。これはAとBが居たら、Aの考えていることと、Bの「Aがどう考えているか」を揃えることだと思う。その後で、AとBの考えの違いから相互理解だあぁだこうだという話が入ると思う。

なんかえらく時間を取ってお互いの考えを話しているけど、とてもすり合わせているとは感じられない。結局上記のやり取りで得られているのは「敬語はなんかやりにくいからタメ口でいいよね」である。相互理解があるわけでもない。断絶ですらあると思う。

お互いの投射が虚空に消えているような感じだ。

それを飲み込んだのか、理解はしたのか。

すり合わせが大事とか言いながら。契約書みたいって言われるとか言いながら。これだけ時間をかけてやり取りしてるのに、何が通じ合ってるのか分からない。俺は一人で思い上がるなとキレている。怖いね

前評判いいから、この辺のカバーあるのかと思いたいけど、どうも未熟さの表現にも見えない。

別に俺とすり合わせる必要は無いよねと言われたらそれまでなんだけど。それでこのキャラ達を好きになるのは難しいと感じる。

別にお前に好かれる必要は無いと言われたらそれまでなんだけど。

間延びしてる割に話が足りない

腹を割って話してる割に、共有される情報は薄く、知りたい事は全然分からない。さりげないシーンに時間を取るのもいいが、なんだかなぁ。

細かい所が気になってくる

もうこういう粗探しモードに入ると全部の引っかかりを流せなくなってくる。

体を売る

二話中ごろ「体を売る」という表現を中心にアンジャッシュしているシーンがある。この展開が自分には苦しいと感じてしまう。「体を売るって言うのは女体をどうのこうのする話じゃなくて、ただのバイトですよ~」っていうのをやりたいのは分かるけど、その解釈は無理じゃない? 拘束時間1~2時間で数万円稼げるようなバイトを求めている中で、「体を売る」って表現したら一般にどういう意味で捉えられるかってことぐらいは理解できる程度には賢いキャラに映って見えていたし。

別にここから実はとんでもなく初心な子なんです~~とか、友達作らない所為で一般常識分かって無いんです~~とか、揶揄っていただけです~~とか、そういうのをやるならそれでもいいけど、この作品って恐らくそういうノリの話じゃないんでしょ?

この手のギャグは大きな感情表現の無い中でやられると、反応に困る……

ロバを売りに行く親子

それでその後、外見の武装がどうのこうのの話が出てくる。

母親はどうやっても文句を言う人が出てくるって感じの話が出てくる。この中で「一人で努力すれば、頼る男もいない可哀そうな奴」という言及をしている。

ただ一方で、彼女は友人関係を必要最低限に済ませたり、期待するもされるも面倒くさい、一人で頑張る理由なんだ、と話している。

噛み合わなくないか? 

俺はこの言及で、真っ先に思い浮かんだのは以下の画像である。

「何をしていても文句を言う奴は出てくる」という教訓としておなじみ。結局頑張ろうが何しようが、文句を言われることからは逃れられない。

この後一人で頑張るのは大変だ、色々助け合って頑張ろうぜ、的な方向性にしたいのは分かる。

でも、その知見が無い人では無かったよね。この後の流れもそうだけど、自立したいのバックボーンが見えない。

綾瀬沙季をどうしたいのかが分からない。

リアリティを貴ぶところに全く共感ができない

義妹生活という作品の走り出しは、「義妹って創作物だとなんかイチャイチャする話に丸められてるけど、普通にお互いに戸惑いやら何やらあるよね」みたいなところにあるわけだ。それは理解できる。

小説の繊細な描写を重視する方針で作るのも理解できる。

ただこう、そういう所に集まってくる観客はリアリティさを神聖視しているというか、そういう虚構を小馬鹿にしているように感じられる。

別にそういう意図はなかっただろう。これまでのあるあるネタを皮肉にすることなんてよくあることだ。異世界失格でもなろう転生あるあるみたいな皮肉を混ぜていたりした。(これは食傷気味な気がして別の問題だと思うが)

ただこれは俺のブチギレの問題なのだ。

はっきり言って、七面倒くさいだけのリアルを、リアルであると言うだけで持てはやすのが嫌いだ。

創作物にリアルを持ち出すのは、世界観表現を減らすテクニックだと思っている。社会システム、学校生活、ファンタジー、MMORPGなどのテンプレートをはめ込めば、そのあたりの説明を「皆さんご存じ」とざっくりと省ける。リアルの優れた点は、現実と言う巨大で高精細な世界観をそのまま引っ張ってこれることにある。これはナーロッパのような創作シェアワールドでは敵わない。解像度が高いほど「納得」は説得力を増すし、話をすんなり飲み込んでもらえるだろう。

また、当事者性があれば読者の感情移入もしやすくなるだろう。喜怒哀楽の感情が登場人物と共有しやすくもなる。創作世界でもこれはできるだろうが、現実ではシチュエーション設定から何から簡単だ。

でも言い換えればそれだけのことでしかないと思う。虚構と現実に優も劣も無い。

「ヒロインに都合よく見初められる物語」も、「現実に沿う形で愛情を深めていく物語」も、どちらか一方を快感に思って手を取るなら、それは自分に都合の良いものを選ぶという点で同じことだと思う。それが一見自分に厳しいものであったとしても、自分に厳しくあってほしいという願いの発露に過ぎないと思う。

ただどうも前者よりも後者の方が地位の高いものと考えるような人間がオタク含めて多いように思う。辛い。

リアルの良くない所は、解像度が高すぎるところにある。リアルに寄せるということはそれだけ、リアルの中に作る虚構にもそれに見合う説得力が求められる。ここをしくじると、DeepLで翻訳した不慣れな英文にやたら流暢なコピペの文章が混じった時のような違和感が生じる。この差異はかなり目立つし必要以上の不愉快さを生む。

アホな世界でアホをやる分にはそういうもんだなと思える。ただ、リアルを売りにした世界でやられたアホに目を瞑ることは難しい。余計にイライラしてくる。変にリアルっぽさというか隙を見せられた結果、こんな粗探しクソ野郎が生まれるのだ。

オタク現実帰れ論とか創作者は現実を分かってないとか

これは便乗ブチギレだが、ほんましょうもない揶揄がある。

オタク現実帰れ論みたいな奴は未だに根深い。やれなろう作家は現実の恋愛を知らないだ、そういう作者いじりすら見受けられる。けど、自分としては「しょうもない現実を創作に入れるな汚らわしい」くらい強気に出ていきたい気分なのだ。

つい先日も「ミステリーは登場人物の心情ががどうのこうの」みたいな話が盛り上がっていた。

俺はエンタメを食べに来ている。胸糞やらグロやらにしたって、そういう感情を求めている。そのエッセンスとして、裏付けとしてのリアリティはあるとよいだろうが、「別にそれいらんよね」と判断されるならバッサリ切るべきだと思う。

義理兄妹について

俺に義理兄妹は居ない。別に実兄妹も居ない。なので、義理兄妹のリアルなんて知らない。かといって義理兄妹の虚構もそんなに知らない。

「血の繋がってないことを免罪符に平気な顔で恋愛対象となり、男女として結ばれたりする」というが、ぶっちゃけ創作の兄妹なんて血がつながっていようが平気で男女として結ばれたりするイメージが強い。

実兄妹は現実じゃ生理的嫌悪を感じることが多いという。そんな中で虚構の妹物を楽しんでいるわけだが、大半の兄妹関係がそうじゃないことぐらいは分かる。

義理兄妹もまぁ概ね同じだろう。別に美人なら必ず惹かれるとも限らないし。残念美人とかはありがちだ。

本作の「現実の義理兄妹は他人だ」という態度は、逆張りをしているようで、順張りである。そりゃそうだね、という感想になっちゃう。

おそらく一番のフックのところが意図に反して相当弱くなっている。

所感

今のところ、「心情とかに重み置くアニメこうなるから苦手なんだよな」としか言えない……この辺はまだ二話ってのもあるし、次話で唯一友人女と会話したりしそうだし、色々通してく中で整理されると思うが…… 一話終盤の日記とか早く回収してくれんと忘れちゃうよ。

アニメで楽しめて、細かい所を位階するために原作を参照するとかなら分かるが、それほどまでにキャラ達やストーリーを好きにさせてくれるようなアニメであってくれないと、そこまでたどり着けずに断念してしまう

そもそも初手の義妹関係の語りでなんかブチギレして印象悪くなってただけな可能性もある。(この手の他を皮肉する語り、異世界失格でも見たけど、あんまりプラスに働いてる気がしない。失格の方はギャグでうまく丸め込んだけど)

現実感を大事にするアニメ、俺の中の現実と血みどろの戦いを始めてしまうので、なるほど虚構が流行るわけだという気持ちになる (ドラマとかも三次元と言うだけでかなり攻撃的な目でみてしまうタイプ)

なんであれ、二話見ただけで数千字書かせる作品の力強さというのは、凄いと思う。今後どう転ぶか分からないが、印象が改善していることを願う。

YouTube

なんなんだマジで

(追記)原作者のツイート

なんか原作者による解説があった。作品を見ている途中に、作中の表現の外側から文脈を添える行為は個人的に好かないが、必要な情報だと思うので添えておこう。

ひとまず、よく分からなかったのが俺の理解力不足でなく演出意図であることは分かったけれど、「んじゃ主人公視点すらわからなくなったら辛くない? 」とか「アニメでパズルやるのしんどいよ」とか思う所はあります。

ヒロインの感情が分からないのはよくあることだしそれはいい、でも主人公にすら置いてかれると空中戦を眺める他なくなってしまう。それはもはや風景映像を眺めているようなもので、俺がアニメに求めているものではない。

パズルに取り組むために彼らに好意を持つフック、魅力を見せるシーンが欲しかった。良くも悪くも淡々とすべてのシーンが流れていく。

小説っぽいアニメを見るくらいなら小説を読むんだよな……細かな描写とかそういう利点は、大筋が輝いてこそ生きるものであって、それを前面に出すのは違うと思う。

逆に主人公たちの面倒臭さみたいなの自体は正直そんなに感じなかった。多少理屈っぽいけど、まぁそんなもんかと。ただ彼らの理屈には思うところが色々出てきて、主人公の対話に色々割り込みたくなる自分に面倒くささを感じた。

もしかしたら俺はこの主人公達をさらに面倒臭くした人間なのではないかという嫌な予感すらする。理屈をひとまず受け止められる彼らは立派だと思う。

(追記)三話見た

早とちりはあった

この後三話も見ました。辛うじて日記を早いとこ回収してたところ、アンジャッシュのところに「そのつもりがあった」のアンサーを出すことで解消してはくれたという点で、上記感想は早とちりのところが多かったのだろうと思う。

総評としては申し訳ないけど「不快」の一言

原作履修者はその早とちりをしめしめとでも思っただろうか。それすら不愉快だな……(ごめん)

結局その一方でイライラは積まれていくし、彼・彼女の関係性の発展に楽しさを感じない。評価も高いし、良く作ろうとしているのは感じるので相性問題でしょう。

なんか色々あった気がするけど不愉快が勝ってて殆ど覚えとらん。記憶から消えた。

人間関係評価の指標に「楽」という相手に寄り掛かる一方的な感情を恥じらいもせず出すところに不快感あったのは覚えてる……(一緒にいると気が楽だわ、以上にねちっこく使うのって相当失礼に感じるんですけど、どうです? 恋人ですら無いならなおさら。気を許して無いんだよね……?)

そもそも個人的な地雷がデカい

そもそも売春・男女云々あたりが個人的地雷だったなぁということに思い至りました。この点では義妹生活さんに悪いと思っている。

否定的な意味とはいえやれ男はやれ女はみたいなステレオタイプだジェンダーロールだ聞かされて何がおもろいねんいちいちウザったいなとなる。これノルマかなんかですか、これのどこが面白いと思って入れ込んでいるのかはちょっと真面目に聞きたいなと思う。はっきり言ってこれがしつこく入ってくるだけでその作品80点ぐらい減点することになってしまう。まじでおもんないのでもう卒業しないか。ずっと宮崎勤の頃の価値基準でオタク批判してる話聞かされてる気分っつったら伝わるかな。ただただ不快で芸も無い「またかよ」って感じの話で飽き飽きしている。もう勘弁してくれよ。

別にトランスジェンダーじゃなくても女装は楽しむし、女装を楽しまなくても洗濯はするんじゃないっすか。知らんけど。

こういう話続けるのがリアルってならもう一思いにトラックで轢いてもろて異世界転生させてください。虚構に生きます私は。

あと売春・性換金・淫奔を匂わせる表現あたりはなんというか理由もなく地雷としかいえん。俺を殺したかったら売春の話題を振るといいですよ。すぐ死ぬので。全部サキュバスってことにしてくれたら許します。

……突き詰めるとオナニー目的じゃない作品の中でいちゃらぶじゃない性関係が描写されるのが苦手まで行くかもしれん。なんも嬉しくない、興奮もせん、腹立つ。ぶっちゃけラッキースケベすらそんな嬉しくない、はしたなくないっすか、なんか

総評

なんか全部リアルにしたら恋愛ものの嫌いなところがリアルになってて不愉快度が増してる!って感じですね……頼む、目を、瞑らせてくれ……俺はラブコメバカ騒ぎまで行かずとも、見てて幸せになれる関係性を求めていたんだ……ぶっちゃけエロすらそんないらん……

残念ながら続きはシーズン終わってから様子見でいいかな、というのが今のところです。申し訳程度にフォローすれば、「不愉快!」ってキレるレベルの完成度の作品は早々出てこないので、そういうパワーがある作品だとは思います。

こういうのが出てくると俺の心のバーサーカーが大暴れして長文お気持ち表明を始めてしまうので注意が必要だ、というのが個人的な総括です。お騒がせしました。

(追記)まだ収まらん

もうちゃんと書ききるまで書ききらんと逃げられないと思うので、往生際悪く思ったこと書き足し続けます。ヤケだ。

原作者いいね

最近否定的な感想にも公式サイドからいいねが付くことがあって、例に洩れずこの記事ももいいねされている。

これは多分どこも似たようなことをしている。

誹謗中傷じみた輩も多いから、牽制するのは理解できる。いいねつける投稿とつけない投稿を分けるのが返って意味を持ってしまうことも理解できる。あるいは単にワードで引っかかった投稿に自動的にいいねするツールが走っているだけかもしれない。

……けど、委縮してしまうのも事実であり。感想とは本来自由であるものだと思うし、原作サイドの気持ちを慮って感じた不満に言及できなくなるのは違うと思うし。

私はインターネットに出している以上公式サイド含め誰に見られてもおかしくない覚悟をもって表現をしているつもりだけれど、公式の機嫌一つで吹き飛ぶ存在なのも事実ではあり、向こうの心内など向こうしか知らないわけで。

なんだかなぁとモヤモヤするのです。

まぁその作品を受け付けない人がいることぐらいは理解してくれるでしょう。

夜這い

3話のここらへんで苛立ちがマックスになって記憶が飛んだ、というか興味がなんか失せてしまった。主人公偉すぎ。俺は50倍くらいブチギレてる。アニメの比較的オーバーになりやすい感情表現を上回るレベルで感情が高ぶる体験は珍しい。

建付けとしてすらどういう流れであのシーンに行きついてるのかもわからん。気を許してるって話?焦り?性欲? どれでも嫌だ……

義妹だのにしろ色恋ってお互いギャグかよってレベルでノッてるのを見せられてるからほほえましく見れるのであって、マジ顔でやられると全部反転して気色悪さが際立ってしまう。サービスシーンがなんも嬉しくない反吐が出る……

同期のロシデレの実妹のヘイブラザーのシーンの方も同じサービスシーンだろうけど、あっちは「悪ふざけでやっている」のが分かり切ってるし、男側もちゃんとふざけんなって意思表示してるからからHAHAHAと見てられる。別にあそこからイチャイチャブラコンシーンを始めてもそれはそれでそういう物なのねと見てられるだろう。これは意思表示が明瞭だからというのが大きい。

じっとりと、互いの考えがずれているっぽい状態のままっていうアレを見るのはしんどい。

理解ある彼君みたいな性欲もがれた男側の反応もなんかイライラしてくる。押し倒せとか言ってんじゃなく逆で、嫌に思うならちゃんとキレて良い所だと思うよ。意図せず興奮してそれに自己嫌悪したりとかしてもいい。別にグヘヘってなる変態主人公でもいい。何も感じないってならそれはそれでもいい。なんも見えん。同学年なのに兄貴分気取って無理して自分押し殺してるように見えて辛い。

この作品、女側が分からない以上に男側が分からないんだよ。この後色々話してるけど、親がどうとか兄妹がどうとかそういう体裁や上っ面じゃなくて、お前らは今何をどう思ってんのって話。んな外堀の話延々聞かされてもなんも面白くない。

とりあえずなんでもいいから手に職つけて貯金始めなよみたいな野暮なマジレスが抑えきれなくなる。そもそも真面目にバイト探してる描写があるわけでもないのでこの辺もどう捉えていいか分からん。

三話の答え合わせとしての独白も、なんか情報として厚みがあるとは感じない。少なくとも自分の疑問や引っかかりに対するアンサーではない。

んで結末の「お兄ちゃんって呼んでもいいんだよ」に「浅村君」って返すのは照れ隠しにしても男は距離を置かれたと感じるって典型的なディスコミュニケーションっぽいものを示されたけど、こっからこれで一悶着やるのかなぁと先を思うと落ち込む。

作者のコメントを読んで

改めて原作者のTwitter読んだけれど、点(アクセント)を用意せず・線や面という全体的な雰囲気として好きになってほしいというコンセプトは個人的には全て裏目に出ている。そもそも全体的な雰囲気が好きになれていない。フックになるものが無いから個人を深堀りする気にもなれない。見守るにはツッコミが抑えきれない。理屈っぽいと言うには言葉が足りない。双方の考えていることが分からないから感情移入も共感も反発もできず不快感だけが溜まる。相手の考えていることが分からないなんてそれはそうという話で、分からないなりに暫定的な理解という代替処理が入るはずだが、そのあたりの導線があるわけでもないから全体が不明瞭になっている。神の視点ですら筋道が見えないのははっきり言って退屈だ。頑張って読み解こうにも色々と横で考えることが多すぎてアニメーションの細かい描写を読み取っている場合ではなく、長所としている物同士で殺しあっている。二人の行動は何一つ印象に残らない。ただリアルが持つグロテスクさだけが自分に襲い掛かる。結果視聴後に不快感しか残らない。

真剣に作っているだろうに、合わないって悲しいね。

性描写云々について

感想を色々眺めてると、夜這いシーンを「あっさり描写されている点」と評価してるって人がいたけどこれが全然わからなくて、ぶっちゃけパンツ描写された時点で大して変わらんと思うんだけど、これは俺が初心すぎるんすかね。アングルでじっくり描写されてないから? 淡々と喋ってるから? 男がノリ気じゃないから? よくわからん

これ以外でも性的対象化が薄い点を評価点にしている人がちらほら。別にその点で評価するのも自由だけど、そういう目線でこういう恋愛もの見に行くのは正直分からん、というかミスマッチだと思う。その辺の色気のないラブコメの方が望みのものが出てくる気がする。案の定三話アレだし。

その結果が韓国ドラマっぽさにもつながっているかもしれんが、はっきり言えば「性的に見ます! ドーン」とやってくれた方が気が楽でさわやかに見れる。「性的に見るつもりはありません、でもちょっとスケベします」みたいな感じに出されると余計に気持ち悪さを感じてしまう。ほんとにそういうのが無いのが見たかったら少年漫画とか男同士がバトってるような作品見るし。

三話のTwitterあった

https://x.com/mikawaghost/status/1813937865925251293 (センシティブ判定のせいか埋め込みできず)

気付かんかった。

日記パートは恒例らしい。んー、もうちょっと前から小出ししてればあるいは……

思想は別に強いとは思わんけど、えらい方向にねじ曲がってるように思う。防御に偏っていると言うが、だとすると無意識な攻撃性を有しているというか……まぁ防御と攻撃は紙一重なところがあるからね……

家庭事情云々は、何度も言うが興味を抱く素養がまだ育ってないんだよな。そりゃ学生だから親の振舞いや考えってのは大きく影響するけど、彼ら個人とは違うじゃんか。本人があって、家族だよ。順番が違う。家族って言っても他人だよねって義理関係の対比で家族の重みが大きくなるのは理解できるけど、ちょっとそこにまでノりきれなかった。

信号無視云々はおおむね理解。でも原作者さんだから仕方ないけど「アニメだと分かりにくいのですが」はアニメしか見てない側としては致命的に感じてしまう。

家庭内売春(あれ本気で迫ってたんだ)に至るプロセスとしていくつか提示されている。これが本作に置いて取り組むべきパズルなんだけど、アニメ見ながらやるのはしんどいってやっぱり。考察はおまけ要素でやることだよ。俺頭沸騰してそれどころじゃないもん。

この二人のすれ違いから生じるイザコザ、という本作のウリについて受け手の俺は「何ずっとずれたやりとりしてんねん」ってずっとイライラしてしまっているのが現状です。二人の認識齟齬を逐一追ってかなきゃいけない。

一視聴者としてはとても追いきれないので、いよいよ対応表でも作ろうかと思ったほどだ。直近で対比して「ここがずれました」って示してあげるくらいのことはアニメーションでやってほしかった。

@blackapple
Twitter(現𝕏):@T_BlackApple