料理とかに例えると分かり易い
5時間も10時間もずっと何作ろうか?こんな感じで作ろうか?どの材料を使おうか?と話していても手触り感がなく、イメージも湧かない。実態としては全く前に進んでいない。宙に浮いた何かについて永遠と議論していても何も生まれない
その場にいるメンバーがそのことに異様に詳しく宙に浮いているもののイメージをクリスタルクリアにイメージできている(実際に目の前でそれを作っているくらいのイメージがある。つまり空想とリアルが完全に合致している)なら問題ないが、そうでない場合、このやり方はワークしない
なら、どうすると良いか?と言うと、一回料理を作ってみて、それを食べてみて味を確かめたりして、どんな料理にしていくと良いか議論した方が良い
目の前にリアルな料理がある方がそれを見てリアルなイメージを持ちそれを改善していける、前に進めることができる
デザインを作るときもこれと同じ
その場にいる全員がシニアデザイナー兼ドメインスペシャリストで、これから何を作るべきかクリスタルクリアにイメージできているならそれで良いが、プロダクトデザインの現場でそのようなことになることは粗ない
なぜなら、デザイナーがドメインスペシャリストであることは粗100%ないし、その場にいる全員がシニアデザイナーであることはあり得ない。デザイナーは、非デザイナー(PdM、ビジネスサイドの人、経営)と共にデザインを作っていくことになる。彼らはデザインのイメージを持っていない
デザイナーですら完成形のイメージを持っていないのだから、一旦デザインを作ってしまい、それを見ながらデザイン(目に見える動くプロトタイプ)をブラッシュアップして行った方が断然良い
プロトタイプを見ながらデザインを形作っていくその過程で、足りない要件(missing piece)が見えてくる
プロトタイプがあるから要件が固まりアウトプットも形作られる