PoC(コンセプトテスト)の罠

プロダクト開発の現場において、MVPを作り、コンセプト段階でその受容性を確認し、プロダクトを買ってくれるって言ってくれているユーザー企業(候補)が数社見つかってから本格的に開発に乗り出した方が良い、と人は言う

が、ここに罠がある

(これって考えれば分かることだと思うが、人は渦中にいるとそういったことに中々気付けない、という前提を置いた上で書くが)

コンセプトテストで相手が「これはいいですね!買いたいです」「欲しいです」と言ってもその言葉を真に受けてはいけない

「リサーチの場で「買いたい!」と言う人」と「実際に買うかどうか意思決定し、稟議を通し、結果買うことに決める人」との間にはかなり深い溝がある

リサーチで良い反応が得られると「コンセプトの受容性があった」と思いたくなる、が実際の所、その人が買うかどうかは分からない。リサーチャーとして結果を残したいからこそ陥ってしまう罠。「リサーチした結果、一定の受容性が確認された」と言ったアウトプットを残したい、とリサーチャーは思っている(人事評価があるから)

それに、インタビューに参加してくれる人は、プロダクトのファンであることが多い。「このプロダクト、使いたいですか?」と聞いたら「使いたいです!」と答えるに決まっている。 下駄を履いている

こう考えるとリサーチでコンセプトを評価するのってかなり難しいと思えてきた。リサーチしない方が良い気もして来る。なら、何をすると良いのか?

「MVPを作ってしまい、プロダクトを一定期間使って見てもらう」

「商談する」

だと思う。先ず使ってみて下さい or 買ってくれますか?を聞いた方が早いし、確か

@blackblue
日々の出来事や人と話して知ったことを書こうと思う。