結論↓
プロトタイプを作り、皆でそれを見ながら意見を出し合ってデザインを詰めて行くと良いと思う
なぜそうした方が良いのか?
非デザイナーにとって言語で表されたアウトプットや静的デザインデータは、よく分からないもの、だから。Figmaに入ることすらハードルが高い。Figma内に並べられた画面デザインを見てもあまりイメージを掴めない(建築図面だけ見ても実際の住み心地は分からない)
プロトタイプになっていて誰でもいつでもそれにアクセスできるようになっていれば、社内外の色々な人から意見を貰うことができ、デザインを良くして行ける。例えば、心臓リハビリ用のアプリのデザイン制作においては、医療者側 / 患者側からのレビューが必須。そして彼らはプロダクトデザイン、Figmaに慣れていない。実際のアプリに限りなく近いものを触って見てみない限り、何も判断できない
こう考えると分かり易いかもしれない↓
ハヤシライスを作るとして、料理人同士ならハヤシライスを作る前に、材料や作り方、味付けとかについて議論し、何を作ると良いか言語化したりする過程でイメージを膨らませることができる(目線が合う)。でも、ある段階からはやはり実際に作ってみて味を確かめて、と言う流れを踏んだ方が良い
一方で、料理の知見のない素人は、作り方の話を聞かされても何もイメージできない。「無」である。作ったものを食べてもらわない限り何も言えない。「多分美味しいと思います」みたいなことを言う人もいると思うが、大分信憑性に欠ける。作り手のことを思っての発言にしか見えない
もの作りって実際に作ってみてそれを使ってみないと、それが良いかどうかを判断できない
《本題》どうやってデザインを進めると良いか?
「プロトタイプを作り、進めて行くと良い」と言うもののそれってどうやってやるのか?
具体で言うと以下のようなプロトタイプを作ると良い
① 全体感が分かるもの(ホーム画面があり、レイアウトが組まれていて、機能等が配置されていて、タップすると動くようになっている。遷移先は作り込まないでも良い。空白画面にしておくとか。このプロトタイプを確認することで、プロダクト全体の画面遷移や文言設計、動き、機能有無、ユーザビリティを把握することができる)
② 各機能を実現したもの(上記の全体感が分かるもの、に一つだけ機能を入れ込んだもの。その機能の画面遷移を全て実現する。ラベルや文言、ボタン等の機能配置、トランジション (画面遷移時の動き方。push, slide up, pop up etc) も実現する)
つまり、主要機能毎にプロトタイプが出来上がる
(結果、①が1つ、②が複数個出来上がる)
次にやること
ドメインスペシャリストのレビューを受け、ラベルや文言を調整していく
ドメイン駆動設計を採用している場合、確定したwordingをプロトタイプに徐々に段階的に反映していく
プロトタイプが先にあり、DDDで確定したことを反映する、と言う前後関係が良い