デザイナーは、作ったデザインをレビューしてもらいデザインをFIXさせていく
自分がユーザーになり得ない場合は、ユーザーからのレビュー、ユーザー目線でデザインを見ることができる人(ドメインエキスパート)からのレビューが必要。逆に言うと自分で作ったデザインをあまりレビューできない、とも言える。それは、主観的になってしまうため、自らのデザインをデザイン観点でレビューすることは難しいし、ユーザー視点でレビューすることもできない
つまり、自分でデザインを作るもののそれは実態としては他の人の頭の中にあるものを形作る行為に極めて近い
PdMの考えていることを聞き、それを一旦デザインに落としてみる。すると、PdMからこれがあった方が良い、こうなっていた方が良い、といった話が上がり、直様それらをデザインに反映し、再びPdMに見てもらう。これの繰り返し
UIデザイナーの仕事は、自分の中にある考えや感性を表現することではなく、他の人達の頭の中にあることを引き出しUIの形態に変換し、認識齟齬がないか確かめながらUIをFIXさせていくことである
UIに対するステークホルダーからの意見とは、「自分( = デザイナー)の考えや感性」に対する意見ではなく、「他の人( = ステークホルダー)が考えていることがUIに反映できているかどうか」に対する意見、と言うことになる
自分が作ったものだが、自分の中にあるものではない。デザイナーは、そんな感覚を持つ筈
(ここから本題)
デザイナーは、多方面から次から次へのレビューをもらうことになるが、それらのレビューをどう管理すると良いのか?
先ず、管理せずにデザインを更新していけるのが良い。管理するコストをデザインに投資した方が良い。次々と来るレビューをインプットし、理解し、それらを外部に書き出し関する暇があるなら脳内で整理し、デザインに反映し、デザイナー側からレビューをもらいに行くくらいの覚悟が要ると思う
デザイナーの役目は、「デザインを作りFIXすること」なので、それにコミットすべき。当たり前のことを言っているように聞こえると思うが、これができないデザイナーは多い。「デザインシステムの構築・整備」「Figmaデータの整理・管理」「Figmaでコンポーネントを作る作業」「デザイン体制への提言」等々、に時間を使い、デザイン制作・プロトタイプ作成に時間を使わない人は多い。「プロセスはどうでも良いので、早くデザインを作ってくれ」。これが経営の本音だったりする
デザインレビューに関しても「レビューを管理する」よりも「レビューをデザインに反映する」方に視線を向けた方が良い
スタートアップフェーズでは、「プロセスはどうでも良いので、アウトカムを出してくれ」。これが経営の本音だと思う