だからハーバリウムが好きだ

Helga
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私の周りでは桜がすっかり散って、葉桜すら通り越した。

札幌あたりでは今がちょうど満開みたいですね。国土が南北に長いことを一番実感する機会って、桜の時期だよね。

桜が特別好きってわけではないけど、電車に乗っているときに不意に桜並木が遠目に見えると、嬉しくなってしまうよね。

桜を見ると「花は散るからこそ美しい」という言説を思い出すけど、あれわかんないんだよな〜。本当にそう思ってる?桜を見ながら「こんなに綺麗だけどすぐ散っちゃうんだよね」って思ってるのか……?さすがに意識的には思ってないだろうけど、無意識のうちに…?

「散っていくのも美しい」ならわかるし、「散るのが悲しいから、それすら美しいと思いたい」というのもわかる。

「散るからこそ美しい」ってなると、「散らないと美しくない」って意味……?

私の好きな作品に「永遠に枯れない花があったら、あなたはどう思う?」ってセリフがあるんだけども、いや……嬉しいと思うけどな……と毎回思ってしまう。

気に入ったお店には潰れないでほしいし、好きなアーティストには活動し続けていてほしいし、大事なぬいぐるみはなるべく汚れないようにしたい。好きな作家さんの新作は読み終わるのが惜しいし、大切な人にも長生きしてほしい。

引き際の潔さとはまた別の話で、終わりはやっぱり美しいと思いたくない。

月詠みさんの『生きるよすが』って曲に、

「死にゆく様を それを美と呼ぶな

 散る為に咲く花なんて無いだろ」

って歌詞があるんだけど、これが一番しっくり来るかもなあ。

藤の花。端に写っているのはオオデマリかも(通りすがったおじさん談)

この前は藤の花を見に行きました。まだ満開には早かったけど、見に行けてよかった。

桜はわざわざ見に行こうと思わないけど、藤は見にいくんだな。

それでいうと、ネモフィラとか菜の花とか彼岸花も見に行ったことはある。一面に花が咲いてる光景は、やっぱり好きだな。