260623 玉葱と境界線とボーイズ・ラブ納品

めいこさん
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公開:2026/6/23

本業をリタイアしてのんびり暮らしている父が野菜づくりに励んで早数年、向上心というよりゲーム感覚で菜園の質が上がって両親二人では食べきれないほどの野菜を作ってしまうので、しばしばもらいに行く。

今年は玉ねぎをもらった〜もらいすぎてしまったかも…コンソメ煮、バター蒸(?)ときて、ちょっと背伸びして牛肉のすき煮を作ってみた。小ぶりの玉ねぎ一つと牛肉150Gほどを軽く炒め、酒醤油みりんで10分ほど煮たものをアツアツご飯にのせ卵も落として…これが幸せってことだ。

料理の写真はないのだけど、このレシピが載っている土井先生の本をアップするね。良く使う素材ごとに4つずつ、200字に収まるくらいのレシピがのっているのだ。かんたんかつ美味しい。「野菜は塩茹でが一番美味しい」と思っている人間に優しいレシピです。土井先生のレシピはいつもハズレがなくて美味しい…これからもお世話になります。

土曜日に歌舞伎を見に行ったけど、日曜はサントリー美術館に河鍋暁斎展を見に行った。友人夫婦がお互いにペアチケットを買ってしまった…というすっとぼけをかましたらしく、そのおこぼれである。今度お礼しなきゃな〜。

暁斎は「狂斎」と名乗っていたこともあるらしく、ユーモアと風刺のきいた絵がたいへんこのみだった。日本画の筆致がすごく写実的。線がなくて墨の濃淡で物事を表現する。

以前読んだ文章に「自然には境界線がなく、境界線を引くのは人間だけ」というのがあって、まさしくそうだな〜と。絵を描く人はまず観察する目がよいな…

地獄太夫と一休。赤い太刀の鞘が印象的

相棒くんは日本在住もうすぐ五年。でも本当に、最近…ここ数ヶ月の日本は変だと言っており、多分その肌感は正しいんだろうな。私は、自分で言うのもなんだけど積極的に外国人を排除する側ではないし、もちろん排除される側でもなくて、だから最もその変化を感じ難い立場で、それでも感じるくらいだもんね。

相棒くんの仕事は担当制なのだが、外国人というのを理由に先日お客さんから担当替えの依頼がきた。国が関わる仕事だから…とか言っていたけど、実際どうなんだろうね。すごく落ち込んでいたけど、「私は君の味方だよ」と言ってあげることしかできなかった。

そういうことがあったので、暁斎の絵は訴えてくるものがあった。暁斎は江戸末期から明治前半に生きた画家なのもあり、かなりアナーキーだし、変わりゆく世界に対して皮肉めいた…というか、見た目の変化の奥を見るような画家だったんだなと感じた。会期最終日にいったので再訪は叶わないけど、また見る機会があったらいいな〜。

と、INSIDEというゲームをやった!

AIに自分の好みとプレイ時間を伝えてリストアップしてもらった中からやったのだが、よかった…

ゲームを立ち上げると説明やチュートリアルなしに突然ゲームが始まる。主人公は何かに追われる少年で、ミスると子どもだということも構わず容赦なくNPCが殺しにくる。絵面に対してかなり残酷なゲームオーバー…

コミカルな動きだけどかなりダークでもあり、1984やディストピアものが好きなので顔を覆いながらプレイした。ラストはついつい魂が抜けてしまうような虚脱感でした。3〜4時間で一周できるけど、もっと10時間ぐらいやっていたぐらいの満足感。今夜は隠しエンディングを探しに行くわ〜!

サントリー美術館の近くのレモネード

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で、なぜ突然ゲームをやり始めたかというと、一月に出した小説の公募の結果が出た。自分も残念な結果だったのだが、なんと、さらに、賞としても受賞が一人もいないという…!

ショックなのだが、だが、結果を見た瞬間に半年間沸騰しまくりだった血の気が引いて冷静になった頭によぎったのは、「私は仕事の納品物と同じようにあの原稿を出せたのか?」ということ。

全然そんなことはない。

と自信を持って言えるくらい、書いた本人ですら粗のある原稿だった。よく最終選考に残ったわね…と冷静になりまくるが、そこは普通にお話の立ち上げ部分はそこそこよかったんだろうな…(謎の自信)(そこはめちゃくちゃ精査していた部分なので…)。

今回ほぼ初めての投稿だったのだが、いざ自分だけでなく誰も受賞しないという結果を受け、その結論を出した編集部の気持ちを、初めてかんがえてみた。もちろんこれまでも「こんな作品が欲しいんじゃないか?」というところは考えていたけど、もっと基礎の部分で…

彼らは「プロとしてお仕事してくれる人を探しています〜」というつもりでわざわざ時間を割いて公募を出しているのである。それに見合うだけの原稿だった?ふわっとした同人遊びの延長じゃない?取引先からこのクオリティの原稿が納品されたらどうよ…とすごくすごく編集側のことをかんがえてしまった。恥。編集部側もできれば受賞出したかったんだろうな…昨今の作家志望はダメだ…と思ってんだろうか…ごめんな…

一応、今後個別講評がもらえるかもしれない…もしくは総評にまとめられてしまうかも…という状況なのだが、個別の講評をもらったとしても、際立って真新しいものは来ないんじゃないかな、という気がする。なぜなら自分以上にこの作品を読んでいる人はいないだろうし、その自分ですらあーすればいいこうすればいい…と出てくるのだ。

しばらくは他に二次創作したいコンテンツもなく、でも小説は書きたいし、そのために業務量調整バトルをしたのでまた公募には出すつもりなのだが、今はひたすら恥ずかしい気持ちが…たくさんであります。

というわけで、映画ドラマ小説など物語が主軸のエンタメは今見ても純粋に楽しめない気がするので、ゲームをする。ありがとうINSIDE…きみがおもしろくて私はたいへんすくわれた…

そしてもうこれを機に全部吐き出してしまえ〜〜〜〜!以下消える可能性大の独り言。

今回の公募枠、ファンタジーに限定された枠だったのだが、すげ〜〜〜〜〜ファンタジーって難しいな〜〜〜〜〜というのも感じた。現代物のお仕事BL学生BL西洋式ナーロッパBLに行く理由がわかりすぎた…一聞は一見にしかず、という体験だった…。

異世界転生者の息子が主人公という若干のキャッチーさを意識しつつ(しかし息子の時点で全く異世界なんちゃらの旨みはない)、中世日本〜アジア風異世界を舞台にしたのだが(だけど主人公が庶民よりなので漢字で名前認識してないやろ、と表記はなぜかカタカナ)(最初は漢字で進めていたら違和感がすごくて…)(違和感と戦うべきだったか今も答えはない)、ちょっと食事させるにも「こいつら何食うんねん????」「アジア風だけど鶏肉は食べるのか?!」「調味料はしょうゆ?!みそ?!塩だけ?なし?!豆板醤?!?!?!」「砂糖や甘味はあるのか?!」「豚はたべる?!」「というか肉類の確保って畜産じゃなくて狩猟なのでは?」「軽食って何食べるの?!芋田楽??」「ファンタジーだからいいやろとコーヒー飲ませちゃったけど、良くよく見直すとミスマッチすぎる…」などと、ヤバスケジュール原稿だったとはいえ現代ものでは絶対に起こり得ないパニックがめちゃくちゃ起こっていた。

ハイになってる時って、三行前ですら何を書いたのか覚えていないんだよな…西洋式ナーロッパは現代の西洋化した生活様式よりちょっと古めかしい、ぐらいで世界観動かせるからやりやすいんだろうな…といろいろ深淵を覗いた。

同じ枠の公募作品、これまでも受賞作が現代物しかなく、でもファンタジーを、それもレーベルカラー的に異世界転生やなろう系とは毛色のちょっと変わったものが欲しいんだろうな〜だけどクオリティの保証もしたいんだろうな〜と思惑を見ており、たぶんそれは大きくははずれてはいなさそうなんだけど、それはそうとしてファンタジー書くの難しいよ〜〜〜〜〜と痛感した。そもそも私だって一度は「今回はファンタジー限定の公募なのか…書ける気がしないから見送ろうかな…」と思っていた口なのである。

実は今回の作品の主人公、キャ面ライダービルドのげんとく君を見て「なるほど悪役令息ってこういうことね!!!!」と雷に打たれた衝撃でネタメモにストックしていたのを、あまりにミサワすぎるが◯週間前に「これ…書ける気がする…間に合うかわからんけど…」と走り始めた。まじで間に合う気がしなかったのでもう辞めようかな〜と何度も思った…辛かった。

そういう経緯を思うと、最終選考に残っただけでも褒めてあげてもいいのかな…とは思うのだが、ここで褒めてあげると私は一生ギリギリでものを書いてクオリティをあげるために推敲をする、ということをせずに提出したあとに「あれもできたこれもできた…」とメソメソしてしまうので、こんなミサワ的原稿スケジュールはやめたいんですよ…心底…。

提出締め切りの前に知り合いに見て貰う締め切りつくれば?というのが一番現実的な対策で、頼めば見てくれそうな友人やフォロワーは有難いことにいるのだが、こんな私の、しかもほとんど初稿を見てもらうなんて申し訳ない…となぜかしょぼくれモードに入ってしまう…こういう時に文芸部とかを経験していればハードル低くなったのかな…とか謎に考えたりもする…。ポジとネガの行き来が我ながら激しいよ…

ところで、私がボーイズ・ラブやロマンスを書きたい理由というのは、主人公と一緒に恋に落ちる体験をしたいからだなーというのがあり、今回の原稿ではそういう体験を提供できるものだったか…という意味でもあんまりイエスということはできないなあとおもうのだった。反省。私は私の楽しめる物語を書きたい…という理由でオリジナルを書き始めたのにその初志貫徹すら出来ていないッッッッ…いやジンナとムギアルは悪くないよ〜私の書き方が未熟なんだぁ〜〜!!!!

ジンナとムギアルは今回の原稿の主人公です。

男女の恋愛って、どうしても経済的・体力的・機会の不均衡が男女間にある限り権力の勾配が出来てしまうし、女性側に「生存戦略」「安心安全の確保」という要素がなければ嘘っぽくかんじられてしまう。純粋に恋に落ちる、という読書体験はBLでしか楽しめないなーと思う。少なくとも私にとって、男女の恋愛は政治的で社会的なことで、サバイバルである。

友人と、TLの幅も増えたよね〜BLってこれから斜陽になるんじゃないかな〜という話をするのだが、確かに男性を消費する唯一無二のポルノという意味では減るかもしれない。でも、少なくとも私はこの世が男女の格差が全くないフラット・ワールドです!となるまで、BLがあることで救われる側の人間だと思う。きっと死ぬまで必要だし死んでも必要そう。

と、偉そうに徒然と書いてみたが、まだまだ全然お話を書いているとはいえないので、書くぞ〜。とりあえず、結果が出るまでおあずけにしていた提出原稿の改稿をやろうと思います。

セブンの印刷機の小冊子印刷、噂には聞いていたけどめちゃくちゃ良い〜。提出データでの確認はしていたけど、印刷はやっぱ見え方が違うな…こういうのを事前にやると全然違うんだろうな…やれるようになりたいよ…

アディオス!

@bowmewmay
オタク魔女見習い 一人前かも