磨り硝子製の笛は星模様 急勾配な視線を滑る
それはそうまさしく光 さめざめと降る雨にため息をついても
孫どころか子さえ持たぬつもりなのに今日も愛でてる星五つ
「なにしてるの?」楽しげな問いのあぶく読めない文字の丸みを撫でる
画面越し항상 고마워(ハンサンコマウォ)と言い慣れぬ言葉転がすひとりの日
こんなにもあったらいいなと思うのは昨日も今日も翻訳こんにゃく
恋愛をしたいのではない応援をしたいのだそのくらいわかれよ
友達に送るようなメッセージ(有料)で助かる
なんか気まずいので
真夜中も眠れず回る星たちが心配で心配で心配
「過不足なくまとっているか」がかなり大事
消費されゆく四肢を見た
脳みそはとっくのとうに茹だってる
蒸し暑くても蒸し暑くなくとも
「かわいい」と片付けられない外国の言葉で
あんなに話せないから
思い出を出力したい見たままの温度にまばゆいシルエット
生き死にをそのまま体現したような
赤いライトに祈りを込める
どうしても嫌いだというならば無理して明かす必要のない瞳
王冠を被せてあげたいどうしても捥く君らを知っているから
今年はさ7月4日までが夏今日からはもう秋でよくない?
財布もスーツケースも置いてどこへ行くの
まだ夢の中にいるの?