0902
消化器の近くに座りセルフうどん屋でシミュレーションしてかたい
午後半を取ったのに焦って食う癖は誰かのせいで私のせいで
受動的能動的にもなれなくて給食当番の白衣まで溜めた
どこまでを開示したらいいのだろう報連相から病まで
傲慢な欲を押し付けたりなんかできん「ほんとに無理しないでください」
生活の利便性と美を見た日に限ってメガ割で買い物を
亡き友のために頼み続けられるだろうかせんべい屋のタレ壺
在りし日々を綻び方から妄想し奪われた経緯を考察し
0914
転がったラムネがひとつ真白くてさびしく壁の縁に佇む
クッションを全身全霊並べてできたステキ行きバスの切符
0918
来週はようやく秋とのアナウンスずる休みした午後の夕立ち
薄曇り黴たカーテンの隙間からきょろりこちらを見ている茶色
気に入ってくれてよかったよもう好きでいられなくなったバンドのタオル
ちゃんとした名刺だけあるちゃんとした人でいられない窓の外
小包を受け取り光る箔押しの隙間に入って影と踊った
いくつかの部屋にある地層透けていてあまりの暑さに溶けた下側
出来栄えをランダムで掬い調べられる米に生まれなくてよかった
助からなくても責任を押し付けることはできる気圧の波よ
転嫁って「嫁、転がす」と書くからさそういうのはさ嫌だから
背中を預ける予定があるのに細かいゴムの飛び出た下着では
戦っているつもりはない誰だろう前半戦と名付けたやつは