たましいに まとわりついた 寝汗なら わたしの純度は高まるやろか

nitsuke
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公開:2024/6/20

※アウティングやマイクロアグレッションの経験について記載があります。

新しい職場で働き始めてひと月も経っておらず、覚えることに必死で横になることしかできないでいる。(今も横です。)

仕事に関してはとにかく私に覚えてほしい→がんばらせてください…!の状態で雑談の余裕がなく、研修と習得次第でほぼリモートワークになる予定のため不必要に踏み込まれず助かっている。

しかし、全く知らない他県にいる幹部と一対一での面談が開催されるらしく周辺の人もそこそこ面倒がっている。お上はあくまでも「実績解除」を外部へ見せびらかしたいだけなのだ。

でかめの企業はでかめの企業なりの嫌さがあるが、ちっさすぎる会社の方が距離感が近すぎて体調が不安定になったので、まあ…………まあ………………

さておき、pride monthがあと10日足らずで終わろうとしている。

私を構成するお気に入りシールのいくつかとしてノンバイナリーやトランスジェンダーの言葉を知っていても、周りにクィアがどれだけいても、安易に「わかる」と言われたくない。わかられたくない。

LGBTQやハラスメントの研修を受けた経験=理解ではない。学んで実践しないと理解とは言えない。そう宣う奴にアウティングやハラスメント行為もされた。

身体的な治療済の知人の存在や、同性同士で暮らしている知人の存在が近いことも"理解"ではない。もしかしたら間接的なアウティングかもしれないし、"トロフィー"にしているかもしれない。自分は結婚しなくてもいいやと言える優位性に気がついてほしい。

いい加減、恋愛至上主義の世の中に見飽きたが、友情や互いの暮らしがwin winになる関係性の(戸籍上)異性同士の婚姻が可能な空気はある。

それにも関わらず、他人であることが理由で一方が怪我や病の際に病院で付き添うことができない/親族から縁を切られる/2人とも女性として暮らしていると発生しやすい社会的な不利益/財産分与がうまくなされない/税金高いまんま/住む家を見つけにくい……など同性間が婚姻という契約を結べないことで諦めざるを得ない物事はだれかの事例も自身の経験も嫌になるほど例を挙げられる。疲れる。

私は1人であっても暮らしやすくなることが理想だと考えているため、婚姻制度そのものに対しては解体すべきだと思う。

しかし、それはいかなる性別であっても(自認する性別の有無を問わず、流動性を否定しない上で)、まずは同性婚を導入してからじゃないと解体すべきではないと考えている。

「権利を与えられないまま奪われる」というのは目の前にある水が飲みたくても、鍵式の蛇口の鍵を持たせてもらえず、更地になること。

ここまで例えたら軽やかな相槌程度の「わかる〜」によるマイクロアグレッションの嫌さが伝わるだろうか。

私のことを過敏だとか、繊細だとか言われるのも本当にうるさい。(唐突反抗期)

拙いながらもここまで日記を書けること、学ぶきっかけと時間や体力を持てたこと、非正規とはいえ仕事があること、カルチャーを楽しむことができるフィジカルもメンタルもいまはあることだって特権だ。

耳タコ/口酸っぱで言うが、誰でも必ず誰かの上に立って生活している。自罰、他罰を問わず無理なく…と言いたいところだが6月は我々の可視化のためにある。余力でいいから知ってください。

温泉やらおいしいジュースやら顔の洗える水が湧くようみんなが知識を掘り下げていく気持ちで。どうか。

@brainjolim
短歌とイラストレーションが趣味の厭世生まれの星。