私が言う「すごい」は大体、漫画版ウルトラセブンの繰り出す技を見て若きウルトラマンたちが盛り上がったり、そもそもオノマトペに「スゴイ」と書いてあるシーンだ。(ググろう‼️)
まあそれはともかくとして。
近年、みんな第一声が「かわいい」になりすぎてはいないだろうか。
第一に「かわいい」と言う言葉の意味を振り返ってみよう。(以下、一部抜粋)
1 小さいもの、弱いものなどに心引かれる気持ちをいだくさま。
4 かわいそうだ。ふびんである。
私の本を以前より手に取ったことがある方はなぜ第一印象「かわいい」が素直に受け取れないのかがなんとなくわかるだろう。
第一にビルぐらい大きい人間を描くのが好きである。透明化されやすい存在を表明するために。
それに無邪気さはない。無邪気で無知な差別を受けることは多々ある。ほぼ毎日ある。
自分が「かわいそうな自分…」と思うことはいいが人に褒め言葉としてかける言葉ではあまりないんじゃないか?
私が個人で作っている本は、現在4つのキャラクターで構成されている。
服は表現であり、自由であり、着替えかけでも外に出られなくてもめかし込んでも自分であると表明する「鎧」。
牙を剥き出しにし怒りを露わにした「虎」。
その恐怖の最中生きていく「桃」。
新刊の表紙となったいやな世の中や星のめぐりを回し、自らとの契りは裏切りたくない「星」。
どれも前述した辞書とは違う。
ありがたいことに本を見てもらう機会をいただき、ちやほやしてもらうことがあったけど、この話が脱線しまくる脳では咄嗟に説明できず、「ンー…でもかわいい内容ではないので第一声がそれは違うと思います」とだけ言い放ってしまった。
自分のボキャブラリーを増やすために最初は短歌を始めたが、みんなも童心にかえって国語辞典を引いてみようよ。その姿はかわいいと思うよ。