案外知られてないのでぜひおめーらに知ってもらいたいんだけど、宇宙空間って無重力ではないんですよね
宇宙=無重力って思ってる方は非常に多くて、なんとなく映像作品ではそんな風に描かれることが多いから勘違いしてしまうのはしょうがないことだと思うんです
で、仮に宇宙空間=無重力だとするじゃないですか
だったら太陽系はどうやってその公転軌道を保っているかって話になりますよね
太陽系が誕生しておよそ46億年以来、太陽を中心とした水金地火木土天海の並びは変わっていません(ちなみに今のアラサーぐらいまでは水金地火木土天海冥と習ったと思います。冥王星は長い間太陽系の9番目の惑星とされてきましたが、2006年に新設された準惑星に格下げされて今では太陽系の惑星は8つ、準惑星が5つになってます)
これは太陽系の惑星が太陽の重力の影響を受けているからに他ならない、つまり宇宙空間には重力が存在します
重力は距離によって力が弱まるものの基本的に無限に作用する力です
宇宙空間はどこでも重力が存在するし、無重力空間は基本的に存在しないわけですね(理論的には360度全ての重力が均一の場所があればそのスポットは無重力になり得るけどめちゃくちゃ低い可能性だと思う)
ここでよく言われるのが「国際宇宙ステーション(ISS)とかでふわふわ浮いてるの、アレなんなん?」という疑問
いろんなところ解説されてるので詳しい解説はググって欲しいんだけど、ようは地球からの重力を打ち消すように高速移動しています
秒速約8kmの速度で地球をグルグル周回してるということですね
これがどれぐらい早いかと言うと、約45分で昼と夜が入れ替わります
体内時計ぶっ壊れるわ!
そんなこんなで高速移動をすることで遠心力が生まれます、車でカーブを走ると外側に身体が持っていかれるアレですね
遠心力で重力を打ち消す、考えた人すごいよね
つまりISSでは擬似的に無重力空間を作り出しているということです
ブラックホール
気分が乗ってきたのでついでにブラックホールにも触れます、いえ触れさせて下さいお願いします
ブラックホール、あいつは重力の塊です
ブラックホールは通常太陽のざっくり20~30倍以上あるめちゃくちゃでかい星が変わってしまった姿
太陽を含め自己のエネルギーで光ってる星を恒星って言うんですが、恒星は核融合をしてそのエネルギーを作っています(通常水素とヘリウム)
で、それらは無限じゃないのでいずれ尽きます、太陽はざっくり後50億年ぐらい
核融合している時は外へ向かうエネルギーがあるんですが、核融合が終わるとその力が無くなるので強烈な重力だけが残るんですね
この時その重力に耐えきれなくなって自分自身をぶっ潰しちゃうのが重力崩壊
重力崩壊が起こると一点に力が集中しアホみたいな熱が生まれて結果大爆発を起こします、これが超新星爆発
そして超新星爆発後に残った中心部から逃れるために必要な速度が光の速度(約30万km/秒)を超えてしまうとブラックホールになるわけです
つまり光の速度を出せない現代の我々人間の科学力では脱出できないし、基本的に光の速度は物理学的に最速なのでいかなる物も脱出が出来ないというわけです
だからさっき言ったブラックホールは重力の塊なわけですね
ちなみにこの「ブラックホールから脱出できなくなる」という場所を「事象の地平面」なんて言います
これで分かる通り、少なくとも太陽は小さすぎてブラックホールにはなれません、残念
地球から一番近いブラックホールは約1,000光年(光の速さで1,000年)離れているため、普通人間が生まれて死ぬまでの間にブラックホールに到達することはできないです
ということはおめーらが将来宇宙に行けるようになっても残念ながらSF映画よろしくブラックホールに吸い込まれて・・・なんて可能性はまあ無いわけですね、安心したか?そうでしょうそうでしょう
よかったね!