読書垢のハナシ

むい
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公開:2023/11/22

なんとなく読書垢界隈に漂着

今のXアカウントとは違うアカウントで、読書とは関係のないジャンルをフォローしていた時期がある。しかし、少々疲れることがあり、そのアカウントを削除して一度X(当時はTwitter)を離れた。

その後しばらく経ってから、情報収集をするために再びXに戻った。今度のアカウントは当初雑多垢だったけれど、いつの間にか読書垢の皆さんをフォローするようになり、そのまま読書垢界隈に落ち着いた。

穏やかな界隈

SNS上には攻撃的な人もいて必ずしも穏やかな空間ではないけれど、読書垢界隈は比較的平和だなあと思う。誹謗・中傷を余り見ないというか、不快なツイートを見かけることが少なかった。それに、みんながネタバレにならないように投稿している点に、他の人への配慮を感じた。

自分に生じた変化

読書垢の皆さんのおかげで、自分の読書傾向に変化が生じた。

少し恥ずかしいエピソードを言うと、20代の大学生が川端康成、谷崎潤一郎、太宰治などを楽しんでいるツイートを見て驚いた。というのも、浅はかな僕は現代の一般人がその時代の本を読んでいると思っていなかったから。

教科書などに載っている有名作家だから書店に並んでいるけれど、ほとんど売れない本だと思っていた(しかし考えてみれば、書店だってビジネスなのだから、売れないなら多くの書店に並んでいるわけがない、苦笑)。

それで、ある読書垢さんがツイートしていた明治~昭和くらいの小説に手を伸ばしてみた。読んでみたら面白かった。

別の読書垢さんのツイートを見て、三島由紀夫の本も初めて読んだ。すると、ストーリーだけでなく文章のレトリックが素晴らしくて「こんな凄い人がいるんだ」と興奮した。

一方、海外の作品に関しては、いわゆる古典(たとえば、ディケンズ、E.ブロンテ、オースティン等)しか読んだことが無かった。しかし、読書垢界隈のおかげで20世紀以降の海外作家さんにも目を向ける機会を持つことができた。

皆さんのおかげで、僕の読書対象は少しずつ広がった(感謝)。

お気に入り

フォローしている読書垢さんはどの人も良い印象だけれど、特に気に入っている読書垢さんが一定数いる。たとえば、

  • その本を楽しんだことがめっちゃ伝わってくるツイートをする人(こういうツイートを見ると、こちらも楽しくなってしまいます)

  • いつもは冷静な読了ツイートをしているのに、たまにおちゃめな読了ツイートが混ざってくる人(思わず微笑んじゃいます)

  • 本に対する愛情が人一倍強そうな人(読むこと・所蔵すること以外の面でも本に対する愛情が深いことに敬服しています)

  • 本の内容と感想をバランスよくツイートする人(その技術に感心)

  • いつも丁寧な返信を書いている人(心根の良い人だなあと尊敬)

結び

偶然たどりついた読書垢界隈だけれど、この界隈に出会えてよかった。

@brightsmile
ことばでつむぎ出せるもの、つむぎ出せないもの