20240417 自認と過程

Bの日記
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自認の話をする。

私はINFJを自認している。しばらくINFPと迷いまくっていた。

Jを名乗るハードルが少し高いように感じていた。なぜならJといえば計画的、整然とした状態を好む、締切を守る、遅刻しない、という世間のイメージがあるからだ。

そして私は全部外している。最悪だ。計画性は毎回あるわけではないし、部屋は、足場には全然困らないが人を入れるのは申し訳ないクオリティであるし、締切をミスったことがあるし(前の職場ではなかった)、前の職場は鬱開けだったので遅刻しまくっていた。

そのくせJを名乗っているので、つまるところ己の怠慢をいつでもうっすら責めている状態になっている。スリップダメージだ。

そうまでしてINFJを名乗っているのは、以下の理由がある。

・自分の価値観がNi-Feすぎる。Fiは20代以降、後付けで手に入れた。

・公式の説明を聞いて、NJでしかないと思った

・別にJだからといって特定の行動ができるとかいうことは一切なく、そちらを心理的に好んでいるだけで表面化するとは限らない

・INFJにもポンコツがいることを身を挺して示した方が、自認する人々が責任感にかられずにすむ というかNFJは誰かのイメージする形になろうとしない方がいい

自分の感性はNiFeすぎる。FiNeも発揮できるのはINFだからにすぎず、基本的にはNiが常に先行している。遠い一点の結論に収束させたがる、その結論は翻ってSe的な価値観に似ている。生きる理由は現象として地上に発生したからであって大義なんてない、それは生まれたから生き、腹が減ったから食べ、楽しいから遊び、死にたくないから生きるというSeのあるがままな姿に少し近い。

Ni主機能を名乗るのはハードルが高い、なんだかなんでもお見通しですみたいな雰囲気を出してしまう。しかし全くそんなことはない。全然的外れな予測をいつも抱いてしまう。基本的に当たらない。なぜなら能力ではなく、癖にすぎないから。

そしてFiについては、私が生きていく中で周囲に常にFiがあったことによって身に着いたと思っている。私の母はENFPで、Fiを外向性で振りまき、人々を応援し可能性を拡大させることを生きがいとしている。父はESTJでFi劣勢ではあるものの、Te主機能だからこそFiに向き合わざるを得なくなった。友人のほとんどはFP(特にENFP)で、関わるフォロワーもFPが多く、上司までFi主機能だった。さすがに身に着かなければどうかしている。

ここにおけるFiは自分の感情へのフォーカスという側面もあれば、個々の価値観を大切にし、自分の価値観も大切にする、独自の倫理的観点をもつ、という解釈。

しかし私は過激派だったし、自分の解釈がいつでも一番正しいと思いあがる傾向があるし、外からの情報は参考にすぎず基本的に自分で出した結論でしか納得がいかない。

公式のNJの説明については割愛する。

J=能力ではない。それはMBTIの指標自体が能力ではないことと同じ。イメージとしてT=頭が良いとか論理的思考力に優れているとかいうのがあるが定義上正しくないし、F=優しいとかいうこともない、同様にJ=計画的に行動ができるわけではない。つまり怠惰でポンコツなJということになる。カスすぎる。スリップダメージを受けながら名乗ることにする。マゾではない

世間におけるINFJ、というかNFJのイメージは神格化か闇堕ちの2択しかない。どうかしている。Niの出す雰囲気はどうしても少し理解不能な逸脱さを感じさせ、しかも人に寄り添おうとするのだから謎の神秘性を帯びて見える…こともある。あとNFJキャラは浮世離れしがちである。

そして善性につけこまれて闇堕ちしているNFJがインターネットにはわんさかいる。人前で演じる善人と本来の人格が乖離し、理想とのギャップに苦しむことしばしば。ついには自己が怪物のように思え、悲しい生き物となり悲劇に浸る。

マジで言いたいがNFJはただの人間である。もちろん神のような精神を持つ人だっているかもしれないが本当にごくわずかである。これはこきおろしたいわけでも被害者意識にさいなまれる人々を責めたいわけでもない(特大主語で巻き込まないでほしいがとは思っている)。幸せになってもいい、と言いたい。ただの人間で、求められる人物像に応じられなくてもあなたは素晴らしい存在だと言いたい。私はJ名乗ってるくせに死ぬほどポンコツでカスなところがたくさんあるがそれでも生きる権利がある。怪物でも醜くもないなんか普通のありふれた人格がそこにあるだけなので、大きい影だけを見て自分だと思わないでほしい。

これは一部の人の話をしている。全体ではない。そして別に救いたいとかではなくて示したいだけである。私が救える人などいない。

INFJは少ないが、特別だから少ないわけでもレアキャラとかいうわけでもない、よくいるし、なんかすごいわけでもない。他タイプと同様に、別にすごくはない。むしろそう思って生きる方が楽だ。

そんなこんなで私はINFJを自認するに至った。いたってよくある感じの自認決め過程である。そこまで紆余曲折もなかった。結局誰かにタイピングを頼ることもほぼなかった。

自分の要素をINFJによって一部説明できるようになっただけで、自分はINFJという枠のなかにあるという感覚はそこまでない。

自認の話でした。参考になる人もいるかも

@bsoon
特技は文字をかさましすることです