僕は図書館の除籍本の棚を眺めていた。面白そうな本が沢山あり、どの本を貰おうかと長い間考えていた。すると、僕の友達が、僕が知らない人を連れてやってきた。僕は気付かないふりをしながら、棚を眺めていた。そして、ある本を見つけた。たしか、こんな作品を、見たことがあると思った。「会社員の自殺」という本だった。僕は、この本が、いや、アニメがすごくトラウマだった記憶があった。
僕は畳が敷かれたとても広い部屋にいた。とても広い部屋だった。宴会のようなものが催されていた。僕は部屋を出ようと思ったが、出口がとこだか分からなかった。そこで僕は、横にある控え室のようなところに行った。そこには灰色の廊下が伸びていて、1番向こうに男と女がいた。なにかいかがわしいことをしていたようだった。その廊下には4つのドアが並んでいた。1つ目のドアを開くと、そこは楽屋のようだったが、酷く荒れていて、ゴミが散乱していた。僕はすぐにドアを閉めて、廊下の向こうにいる男に出口はどこですか?と尋ねた。すると男は、右に行って……右に行って……簡単に着くよ、とよくわからない指示を言った。僕はありがとうございますと言い、宴会の部屋へと戻った。すると、右側にもう出口があった。なんで気づかなかったんだろうと思えるほど、簡単に見つかった。僕はその部屋を出ようとした、そのとき、部屋にいる全ての人が僕を睨んだ。全ての人が僕を見ていたのだ。僕は恐怖で足が止まった。なんだこれは。僕は思い出した。「会社員の自殺」という作品に、こんなシーンがあったなと。
僕は目を覚ました。窓を見ると深い群青の美しい青空が見えた。そして、雪が降っていた。激しく降り、辺りを白く染めていた。窓のすぐそばの雪道を、女の人が2人歩いていて、窓からその2人はすぐ目の前だった。その2人から部屋が丸見えだと言うのに、僕は何故かカーテンを開けたままにしていた。2人が通り過ぎたあと、僕は窓を開いて、本当に雪なのか確かめるために雪に触った。ふかふかで冷たく、本当に雪だと思った。横には妹がいた。
僕は目を覚ました。さっきのはまだ夢の中だったのだと思った。ドアのそばに、少女の服を着た首のないマネキンが立っていた。部屋の中には何故か僕の友達が何人かいた。友達は僕のスマホでゲームをしていた。それは「会社員の自殺」のゲームだった。戦闘を倍速で進めていた。僕は友達に「会社員の自殺」という作品がとてもトラウマだということを話した。そのとき、僕の手には「会社員の自殺」という本があり、ページをパラパラをめくっていた。
僕は目を覚ました。さっきのも夢か、と思った。また、ドアのそばに、少女の服を着た首のないマネキンが立っていた。僕は起き上がることが出来ない。体を動かすことが出来ない。僕はとても怖くなった。宇宙人とあなたは出発しますか?と、何者かに聞かれた。僕は拒否した。「会社員の自殺」という作品に、こんなシーンがあったような気がした。僕の呼吸は荒くなっていき、苦しくなっていった。とても怖くなった。
僕は目を覚ました。さっきのも夢か、と思った。しかし、また、ドアのそばに、少女の服を着た首のないマネキンが立っていた。なんだか意識がはっきりしない。目を覚ましたのに、酷く眠い。瞼が開き切らない。頭に重りが入っているようだ。僕は起きようと思ったが、また体が動かなかった。何も動かない。足だけがバタバタと動かせた。なんで起きれないんだ?僕はすごく怖くなった。
僕は目を覚ました。僕はいつまで夢を見ているんだろうと思った。今度は何とか体が動いた。僕は力を振り絞って起き上がり、何とか意識をはっきりさせようとした。今度はついにちゃんと目を覚ましたようだった。