脳を停止させようとするなにかが僕の脳に分泌されている。脳を麻痺させる虚無感の煙が僕の頭のなかに広がっている。この日記を書くことさえ、今の僕にはしんどい。なにもかもがしんどい。なにもしていないのに。この狂気的な倦怠感に身をまかせ、永遠に眠れたらいいのに。頭が鉛みたいに重たい。何もしたくない。どうしていつも僕はこうなんだ。いつも僕は肝心なところですべてを壊してしまう。壊れていく……抱えていたものが……感情が……積み重ねてきたものが……ばらばらに……僕のせいで。ぼくのてのひらからぽろぽろとこぼれていく。そっとてのひらにつつみこんでいたものが、すなのようにさらさらと、ゆびのあいだをおちていく。ぼくのせいで。ぼくがこわした。ぼくがだめなせいで、こわれてしまった。ふつうにいきたかった。この、ぬめぬめとしてい、てがんがんとなぐってくるような、ねばっこいくろい靄が、ぼくを廃人にしてしまう。ぼくはどんどんくさっていく。ただひたすらにくるしみつづける、なにもしない、どうしようもないにんげんがうまれる。どうして? どうして? どうして? ことばをなんとか、ここにこすりつける。かすかなちからで。かすれた絵の具のようなことば。とうめいになってしまうそうなことば。かなしい。なにがこんなにかなしいのだろう? どうにかなってしまいそうだ。むなしさがばくはつしそうだ。どうして? ぼくはもがいていますが、どんどんしずんでしまいます。泥沼にいるのかもしれません。こんなにかなしいのに、かなしいって言えません。こんなにしんどいのに、しんどいって言えません。いつもぼくはひとりでかってにこわれてしまいます。こわしてしまいます。ごめんなさい。むかしからずっと、ひとりでなくことしか、ぼくにはできませんでした。ほんとうのさいわいって、なんでしょうか? いまだに、ぼくには、よくわかりません。