四月二十日 倦怠の円環

文学少女
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公開:2026/4/20

 何もしたくない。生きること、何かをしなければいけないこと、世の中の拘束に、僕は疲れてしまった。〈倦怠〉だ。〈倦怠〉が、上から、地にねじ込むように、僕を抑えつけている。僕はいつまでこんなことをしていればいいんだ? 僕はいつまで苦悩を重ねればいいんだ? 〈苦悩〉と〈倦怠〉の円環のなかに僕はいる。そこをいつまでも僕はぐるぐると回り続けている。僕は何をしているんだ? 僕は、一体、何を……? 僕はすべてを抱え込み、僕の歪さでそれをすべて破壊して、なにもかもがダメになっていく。一人で抱えて、一人で壊して、一人で嘆いて、一人で壊れていく。何をしているんだ僕は。全部僕がダメにしている。僕のせいだ。どうにかしようとすればするほど、〈倦怠〉が襲い掛かり、もがいている僕の手は、何もつかめずに虚空を切る。生の窒息。息が詰まる。生きることはどうしてこんなにも複雑なのか。僕の口をふさぐものはなんだ? 僕の世界に水を満たし息苦しくさせるものはなんだ? 僕は休みたい。僕は疲れてしまった。行為をしなくてもいい世界、〈倦怠〉のユートピアはどこだ。世界よ、僕をそっとしておいてくれ。僕に触れないでくれ……。それでも、無慈悲に、時間は過ぎていく。刻一刻と、確実に、正確に、同じ速さで。時間は僕を休ませない。時間は〈倦怠〉を否定する。〈倦怠〉は時の停止、時の増大を求めている。しかし、時は止まらない。長くもならない。僕を休ませない。僕を生へと突き落とす。複雑で行為に満ちた世界へ。結局行為に放り込まれるのだ。何からも自由になりたい。何にも縛られたくない。社会にも時間にも、僕は……。それは、死なない限り僕を縛り付けるのだ。〈生誕と鉄鎖とは同義語である〉(「生誕の災厄」)。生という《手錠》! 生とはなんと窮屈だろう。生が縛る、僕の体を、僕の精神を。ぐるぐると、鉄の鎖で、締め付ける。生という牢獄。生という鎖……。