美しいすべてのものはかなしい。星が崩壊するように、その美しいすべてのものはいずれ崩壊する。粉々になり、塵になり、消え去って、透明になる。僕の目に映るもの、それはいずれ透明になるもの。花は透明になる。街は透明になる。星は透明になる。すべては儚い明滅で、透明になる運命で、どれだけ美しいものでも、星のまたたきのように、崩壊する。すべて崩壊する。だからすべてかなしい。愛も、憂鬱も、かなしい。崩壊という結末、黙示録のような終末が運命であるこの世界は悲劇だ。僕も、世界も、悲劇だ。オイディプスに与えられた予言のように、僕にはこの「崩壊」という予言が与えられている。この予言が与えられれば、運命という曲線はすべて悲劇へと収束していく。悲劇。あふれてしまっておさえられないかなしみ。心臓から涙がながれる。この世界のかなしみを、抱きしめる。