ガール、お誕生日ガール

ブセさん
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ジェームズ・ボンドみたいな名乗り方をしてしまったが、お誕生日である。今日という日は自分をはちゃめちゃに甘やかして過ごすぞ、お誕生日ガールとしての気概をもって行動するのだ、と意気揚々と出かけたが、ふつうに仕事をしているうちにどうでもよくなってきた。

デパ地下で贅沢三昧してくれようと思ったのに「たくさん持つのがめんどくさい」というどうしようもない理由で、買い物もそこそこに帰ってきてしまった。気概はどうした。家に着いたらやれる贅沢など限られている。暖房をつけて、PCの前に座り、つめたいコーヒーを飲みながらゲームをして過ごした。日常を逸脱するのは難しい。