perfect daysを観た

ブセさん
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5時間という、寝不足と言い張るには心もとないが、時折眠気のビッグウェーブが来るおそれがある睡眠時間でヴィム・ヴェンダースの映画を観に行った。

この先私はこの映画の話をするが、「魔女の宅急便」で「魔女が空を飛んだりする以外に、生活の場面もでてきます。アクシデントもあります」をネタバレだと思う人は、この先の映画の話も読むのをやめた方がいいと思う。そういう感じの話をする。

以下感想。

役所広司、画がもつ。

本を読んだり、自転車を漕いだり、空を仰いだり、車を運転したりしている間、ずっと画がもつ。

肝心の話は、あのような暮らしで病気の気配なしに(要するに食事ごとに薬を飲んだりせず)やっていけているというのはちょっと嘘なんじゃないか、と思うし、高齢の男性の夢を託しすぎではと思うけれども、そういうのは置いとくとよかった。

よくエンドロールで「この映画では動物を傷つけずに撮影しました」というような断り書きが流れてくる。一般のひとがせっせと(ネタバレはなしで)「この映画ではタバコは出てきていません」「この映画では犬が死にません」とサイトや掲示板に書き残したりしている。

その類で、この映画は安心して観られます、というのを保証してもらった上で観たかったな、と思うので、いつかまた観ると思う。