散財の帰り道

ブセさん
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同じ道を通りたくない人、というのが昔から身の回りに数人いる。飽きてしまう。つまらない。別の風景を見ないと損した気がする、等々の言い分がある。アレキサンダー大王みたいな性格をしているが、別に覇気はない。

私は同じ道を通って飽きはしないけれど、DQウォークという位置情報系ゲームをやっているので、色んな道を歩いて帰る。人から見たら私もアレキサンダー大王なのかもしれない。友人同様覇気はないが。

そんな帰り道のひとつに、古本屋ルートというのがある。たまたま数軒連続して古本屋が並んでいる。古本屋のひとつに、店先にワゴンを出して文庫を売り出している店があって、安いもので1冊50円。たまに上下巻でも輪ゴムでまとめて50円で売られたりする。本を愛する者からしたら邪道だろうが、もうめっちゃ買う。安いから買う。値段で買う。行くと大体4、5冊は買うので、週1回しか通らなくても気づけば月20冊ほどのペースで増えていく。もちろん新刊をKindleで買ったりもするので、あらためて全部は数えないようにしている。

積読を減らす方法は簡単で、その古本屋の前を通らなければいい。今日は5冊買った。永井路子の短編集と大佛次郎の歴史小説の上下巻、ほか2冊。通らなければいいのだ。いいんだろうけども。