原稿用紙30枚くらいで何か書いて、なんでもいいから、と同じ大学出身の男A(シネフィル野郎と呼んでいる)と男B(こいつは何も書かない)にお願いしたのが昨年末。ワインをめいっぱい飲んでいたので、相当気が大きくなっていたらしい。当然私も書くことになった。締切は3月末ということになった。
このしずかなインターネット上に一日おきに細々と日記を書き始めたのは、文章書きのリハビリのようなものだった。たまに読み返しては、書けてる、少なくとも何か、意味のまとまりのようなものを数十行くらいなら書けてる、と自分を励ました。
先月はここで書くのをぱたっとやめて余暇は30枚にあてる予定だった。結果シネフィル野郎は原稿用紙15枚分くらい書いていて、私は5枚くらい、Bはたぶん1枚も書いていない。Bは学生の時にびっくりするくらい素晴らしい短編小説を書いて、いろんなひとを、というか私を驚かせたんだけど、働き始めてから書かなくなってしまった。映画もすっかり観ない。
我々は締切をひと月のばし、私はまたここで日記を書くことにした。なにをしていても書く時は書くし、書かない時は書かないことがわかったから。