日記で「生きてる」

ブセさん
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今年の始めの方になんとなく書き始めたこの「しずかなインターネット」上の短い文章のほか、Upnoteというアプリで日記を書いている。日記というからには毎日書きたいが、だいたいは2、3日以内にまとめて書く。3日前の日記を書くのは苦しい。もうほとんど何をしたかなんて覚えていない。私はたすくまというアプリで日々のログを取っているので「どこで仕事をしたか」「ごはんは何を食べたか(写真付)」等の情報だけは持っている。それを一日ずつアップロードして、それを下敷きに日記を書く。それでもなかなか思い出せない。

ところが、そんな苦労もすぐ忘れてしまう。一旦書いてしまえばあとで読み返した時に非常に面白い読み物になるのが日記のよいところ。過去の自分はいちばん身近な他人なので、やることなすことおもしろがれる。私は本を読むけれども、一日一冊読んで「総評」みたいな感想をその日中に書くという作業はなかなか難しく、5日くらいかけてチンタラ読んで、最後によいしょっと、という感じで抜粋を含めた感想の文を書く。書評と違って日記は読書の最中の「ここがわからん」とか「今んとこ全然おもんない」みたいなリアルタイムの吐き出しを正直に書いてて、それを後で読むと非常に面白い。あとなーんもしてない日は仕方ないので食べたごはんの話ばかり日記に書いているが、ものすごく美味しかったものは結構心をこめて描写しているので、これも後で読むと面白い。

生きていると大体のことは忘れてしまうから、4か月前とか、7年前のことなんて日記でも読まないとわからない。日記を読むと「生きてたんだな」と思う。