大好きな世界で一番シリーズ。期待を裏切らない神本だった。一生をかけて見返したい1冊。
他のシリーズと同様に、主人公が本で紹介されるプラクティスを実践して目の前の課題を解決していく内容。毎度思うのだが、この設定が非常にいい。自分を主人公に投影しながら読み進んでいたのだが、知らぬ間に本の世界に吸い込まれてしまう感覚で、実感しながらスッと読み進められた。
ということで、いつも通り学びを3つまとめる。
認知する
思考する
行動する
認知する
まずは、思考とはどのような流れで行われるかを考える。
そうすると、思考とは「認知」→「思考」→「行動」の循環サイクルを回すことがわかる。
まずは「認知」から順番に見ていく。認知をさらに3つの要素に分けられる
「言葉の認知」
曖昧な言葉の真意を確認する。正確に言葉の意味を解釈するために必要。
「状況の認知」
言葉の認知が完了した後に状況を確認する。意見に賛成なのか、それとも反対なのか。言葉の認知が正確であれば状況を容易に解釈できる。
「意図の認知」
言葉の認知が完了した後に状況を確認する。意見に賛成なのか、それとも反対なのか。言葉の認知が正確であれば状況を容易に解釈できる。
思考する
情報を的確に理解して、思考の材料にするのが認知。続いて思考に入るわけだが、ここでは『考えるための道筋を付ける』『理路整然と考える』『考えを深める』という三つがポイントになる。
上記を満たすためには、思考を4つのステップで行うといい。
問いを書き出す
特に難しい問いに当たった際は、最初に「何について考えるか」を整理する必要がある。それらが考えるべきことリストになる。これがないとすぐに道に迷う。
考えるべきことに順番をつける
洗い出した考えるべきことリストの中からどれが一番クリティカルかがわかる。
依存関係が整理され、話すべき順序が明確になる
問いに対する答えを出す
間違ってもいいからとにかく筆を動かす。筆を動かすことで思考が整理され、思考が前に進んでいく。
1回で100点を目指さなくていい。何回も間違えて深めることが重要。
「具体的には?」、「なぜ?」で思考を深める
考え出した案を深掘りする作業。解決策の精度が高まる。
行動する
思考のステップに長く時間を掛けないために、行動によって状況を打破することが必要になる。それがこの「行動する」というフェーズ。
手が止まったタイミングが、思考が止まって脳が足踏みしているタイミングなので、思考の行き詰まりを解消するために、「行動する」ことが必要になる。
具体的には、以下の3つの方法で突破する
「人に話す」
壁打ち。人に話そうと現状を伝えるだけで思考が整理され、新たな発見が得られる。
「情報を集める」
事前に思考がある程度なされた状態で、状況が整理されていると何の情報を得れば物事が前に進むのかがクリアになる。
「脳をリフレッシュする」
ジムで体を動かしたり、散歩したり、睡眠を取ることが当たる。ただし前提として思考が整理された状態で、行わないとただ時間の浪費に終わる。
まとめ
いつもは3つポイント書いて終わるが、今回は自分の理解と脳の整理のためにポイントをまとめてから終わる。
まずは「認知」。
ここで言葉と状況と意図を正確に理解する。
続いて「思考」。
4つのStepで思考を段階的に整理しつつ、深める。
思考が足踏みしているなと感じたら、「行動」
気づくためには、手が止まっているか否かで見極める。
足踏みは、話す、集める、休むで突破する。
そして、また「認知」と「思考」に戻ってくる。
これらの全体サイクルを回すことで思考の速度と質が上がる。