自分の仕事にもこだわりが必要だなと感じた話

buzz
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先日仙台に旅行に行ってきた。

日本3景の松島目当てで行ったのだが、思いの外時間が余ったので観光名所を調べていたところ、ブラックニッカの宮城峡蒸溜所のツアーが面白いということでレンタカーを借りて訪れることにした。

そこでのツアーで聞いたNIKKA WHISKY創業者の竹鶴政孝の話がとても興味深かったので文章に綴っておこうかなと思う。

創業者の竹鶴政孝は本格的なウイスキーを日本に広めるために留学し、ウイスキーのノウハウを学んだ末に日本に帰国し、ウイスキーを作るために最適な場所を探し続けたそうだ。

そこで二つの清流に恵まれた緑豊かな峡谷を見つけたという。そこが宮城峡蒸溜所。

ウイスキーは原料のトウモロコシといった穀類を糖化し、酵母を加えて発酵。 その後、蒸溜器で蒸溜し、木製の樽につめて長期間熟成させることで出来あがる。つまり、長い年月を掛けて熟成させるウイスキーには水、風、気候、風土全てが大切らしい。

自然豊かで空気も美味しくとても素晴らしい場所だった。

そんな自然の恵みで出来上がるウイスキーを竹鶴政孝は神の恵みと捉えていたようで、工場を建てる際には木を絶対に伐採しないだとか、景観を損なわないために電線は一切地上に出さず、地下を通す。といった徹底ぶり。

こんな広い工場で電線が一切見えないのだから本当に驚いた。

そのような自然を大切にする気持ちや大事なものをこだわり抜く姿勢が故に、素晴らしいウイスキーが出来上がるのだなと感心した。

自分毎で言うとO型で大雑把な人間なので、エンジニアとしてシステムにこだわるのは当たり前として、それ以前に社会人として自分の仕事やアウトプットにもっとこだわりを持とうと決意を新たにする、そんな出会いだった。

PS.ツアーの最後に試飲ができるのだが運転手なので一滴も飲めなかった。

代わりにもらった水と炭酸水が最高だった。