本棚 4月

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Spring/恩田陸

「蜜蜂と遠雷」が大好きだからとても楽しみにしてたやつ。カバー裏は素敵だけど肝心のカバーがツルッとしたヨレやすそうな紙だったのが少し残念。

思っていたよりもすごくシンプルな話だったな〜。蜜蜂と遠雷はピアノという芸術とそれに向き合う人間という構図ではあるものの人間同士のやりとりが細かく記録されてて、それがひとつずつピアノに還元されていく というように読んでるんだけど、Springはバレエと萬春(主人公)でほとんど完成されてたように見えた。もっかい読んだらどうなるかわかんないけど。

西の魔女が死んだ/梨木香歩

図書館ほっつき歩いていてそろそろ読もうよ!と思って手に取った本①。

すごい真摯な話だった。それぞれ自分の人生において大切なものがあるから、他者の選択がどうしても愚かにみえて、でもそれって悪いことじゃないよな、と思ったりなんだりした。違国日記読んだときの喜びに近い。物語の登場人物に対する敬意と配慮が伝わるものを読むと自分が丁重に扱われた気分になる。

心淋し川/西條奈加

そろそろ読もうよ②。

ちゃんと読んでよかった。最近の自分のトレンドがどこに生まれたかで人生の当たり前って全然違うらしいぞ、ということなので、読後しばらくぼうっとして色んなことを考えていた。

江戸が舞台の時代小説が好きで気まぐれに読むんだけど、たぶんどれもうっすら諦めがあるような感じが肌に合うんだろうな……。活気がある江戸も好きだけどもったりした空気が流れてる方がすきかも……。江戸ってどうなんすか?江戸のスタンダードってやっぱ活気ある方なの?(スタンダードってなんなんだろう)

歴史、長らく興味もなけりゃ知識もない状態だったからもうどこからとっついたらいいか分からない。いつだったか教科書で読んだ杉浦日向子の文章をやけに鮮明に覚えているだけ。

いのちの車窓から/星野源

特に考えずパッと手に取った。この頃WiFiがなく、スマホはとっくの昔に通信制限かかってて、動画もツイッターもなんにも見れない状態の中で何故か唯一聞けるSpotifyのポッドキャストで延々と星野源ANNを聞いていたからだと思う。

出てくるエピソードがどれもなんとなく覚えがあって懐かしかった。星野源のテレビ台頭と私のテレビ離れがだいたい同じ時期で、もうほぼテレビ見てない中それでもなんとなく覚えてるものってだいたい星野源が関係していたらしく、「あったな〜」と思いながら読んだ。

音楽に紐づいてるからかな〜。実家で誰かが借りてきた「YELLOW DANCER」を自分のiPodに落として聞いたのが始まりだったから、楽曲制作に纏わる話が読めてよかった。星野源、気持ち良いポップスだからなんにも考えず聞き続けられるし、腰据えて聞いてもずっと面白いのですごい。

他にもワートリヒロアカエトランゼなど漫画を読み返しまくっていた。なぜならWiFiがないから。紙の本ってすぐ読めて便利!みんな買え!本

おわり