青春ラノベのタイトルみたいだな、と思いながら書いたが虫の話です。
春が近づくにつれて川や側溝の近くで群れているアイツらのことを何と呼んでいたでしょう? スマホでなんでも検索できる現在、ちょっとグーグルとかで調べれば「ああ、ユスリカのことね。蚊柱って言うらしいじゃん蚊じゃないのに」とすぐわかるので情緒もへったくれもありませんが。
まだ私が自転車通学をしていた頃、部活の帰り道で何気なく友人たちに「あの群れて飛んでる虫、自転車で走ってたら突っ込んじゃうから嫌なんだよね」と愚痴ったことがありました。橋の上を走っていると車道に出るわけにもいかなくて、避けられないんですよあいつら。リップクリームを塗っていた日には唇にくっついてえらい目に遭いますし。
そんな「そうだよねー嫌だよねー」なんて他愛もない会話の最中に唐突に飛び出した言葉があったのです。
「ああ、ジョンね」
ある友人が軽く言いました。
ジョン?ジョンとは? 訳がわからなくて尋ねると、彼女の出身中学校では蚊柱のことを『ジョン』と呼んでいたのだそうです。なんでジョン???あまりにも訳がわからなさすぎて、今でも蚊柱に突っ込むと「ジョンのやつめ」と思ってしまうのです。ん十年たっても忘れられないので当時の私はかなり衝撃を受けたんでしょう。そして今年も突っ込みました。マスクしててよかった。
余談ですが、ジョンみたいな呼び方をしている地域は他にもあるようです。
個人的に気になったのは「ヘッドブンブン」でした。なんかいいなブンブン。