お店でちょっといいスキンケア用品を買ったら購入体験がすごかった話

かーむ
·

メモを残したっきり書くのを忘れていた。

少し前の話だけど、妻へのホワイトデーのプレゼントを悩んでいたところ、会社の元美容業界にいた人のオススメでちょっといいスキンケア用品を贈った。

贈ったのはキールズのスキンケア。170年ほど前からあるらしい。すごい。

プレゼントは吟味に吟味を重ねるタイプなので、2回お店に行ってスタッフさんと色々と相談しながら贈る品を選んだが、その時の体験が印象的だった。

Twitterとかでこんな画像を見かけたことがあったけど、自分も例にもれず買い物は割と目的地にまっすぐ向かう方だ。

基本的に店の人の話は聞かない。買いたいものは予めリサーチして決まっているからだ。

制作者不明

しかし今回はまったく知識がないスキンケア用品。リサーチのやり方すらわからないし、メーカーの良し悪しもわからなければ、そもそもどんな種類のアイテムがあるのかも知らない。

そこでお店に凸って聞いてみることにしたのだが、スタッフさんはそれはもう丁寧に製品について説明してくれた。

説明というか相談に近いものであったし、なんなら一部は講義ですらあった。


店に入ってスタッフさんに声をかけられたので、まずは「妻に贈り物をしたいが、女性がどのような化粧品を使っているのか全然わからない」と伝えた。

化粧水と美容液の違いも、ファンデーションとコンシーラーの違いも俺には分からないのだ。

用件を伝えたら商品を説明してくるのかと思いきや、商品のことはさておいてまずは徹底的にヒアリングをされた。

・妻の肌色は色白か、黄色みが強いか(ブルーベースとイエローベースという言葉をこの時初めて知った)

・普段どのような色の化粧品を使っているか

・普段どのメーカーのスキンケア用品を使っているか(各社のロゴを並べて、見覚えがあるものがないか聞いてくれた)

・乾燥、オイリー肌、シミ、日焼けなど、何か具体的に肌に関して悩んでいる様子はあったか

他にもめちゃくちゃ聞かれたが覚えてるのはこのくらい。(ちなみにこの時結構答えに窮して、俺は全然妻のことを見てないなと思った)

続いて、スキンケア用品がどのように肌に作用するかを肌の断面図などが記載された資料をもとに詳しく教えてくれた。この時点で30分以上が経過していたと思う。

俺の理解が進んだところで、ようやく商品説明だ。

カタログを広げ、お悩みごとに対応する商品群を説明してくれたのだが、1つ1つテストさせてくれながら、めちゃくちゃ詳しく説明してくれた。ちなみにスタッフさんは説明の時はそれはもう楽しそうにしていて、本当にこの仕事が好きなんだろうなと思った。

いろんな商品の説明を聞いたが、ヒアリングと講義のおかげで妻が喜びそうな品をめちゃくちゃ納得感をもって選ぶことができた。

店を出るとき、スタッフさんは「奥さん、きっと喜んでくださいますよ!」とお見送りしてくれた。

俺は上機嫌で帰路につきながら思った。

こ、これが購入体験…!!こんなの…ファンになっちゃう///

基本的に買い物のプロセスは短ければ短いほどいいと思っていたので、買い物のプロセス自体がコンテンツであり、プロセスが結果である「お買い上げ」の納得感や幸福感を底上げしてくれるなんて考えもしなかった。

なんで女の人はこんなに買い物が好きで、しかもめっちゃ時間をかけるんだろうと思っていたけど、そりゃあそうなるよなと思った。俺が無知でした。

自分がBtoBのSalesの仕事をしているのもあって、いちセールスパーソンとしても非常に面白い体験だった。(すごすぎてどう活かせばいいかわからないけど、とりあえずもっとクライアントの話を聞こうと思った)

ちなみに妻はめっちゃ喜んでくれて、肌も目に見えてキレイになってますますキールズのスタッフさんには感謝している。

もう普通にキールズのファンになったので、今度は自分用のスキンケア用品を買いに行こうかな。

@calm24
文章とゲームが好き。ブログや他のSNSで書きづらいことをたまにここで吐き出すことにした。 @calm_blog