今日も休み。休みのうちに美容院を探して行ってくるつもりだったが、ものを比較検討して決定するエネルギーが終わっているのを自覚して先送りにする。
長年お世話になっていた人が遠くに移住して以来美容師探しに難航している。ここ数年で出会った美容師は1人を除いて全員がイキリ散らかすタイプだった。前の美容師の腕を暗にディスる(イキリ美容師は全員これをやるので対美容師マウントおよび俺のほうが信頼できるんだぜ効果を狙ったものと推測している)、ちょっと褒めるとその後延々『『『俺』』』の話をしつづける。時々「俺はバカだからこの仕事しかできないけど…」といった、こちらの「そんなことないですよ」待ちのような自虐も欠かさない。そして出来上がりは見事に全員微妙。
なぜこうなるのか。こちとら髪を整えてもらうつもりであって美容師を気持ちよくさせに行っているのではない。毎回のイキリを浴びて美容院がほとほと嫌になっている。一度ヘアドネーション目的で訪ねた美容師さんは物静かで雰囲気がよかったが、得意とするテイストが私の好みとやや異なるのでこれもまた難儀だ。どうにかして美容院探しに終止符を打ちたい。しかしそれは今日ではない。
ぐっすりタイプ。今日もイワークはいない。今週の成果ゼロが決定した。起きて紅茶を飲む。せっかくなので先日開けたカークリーズ茶園のセイロンをミルクティーにして淹れる。缶を開けたときの茶葉の香りからして好みだ。絶対に自分では買わないタイプの茶葉なので福袋があってよかった。
湯で抽出したカップに牛乳を注いでレンジであたためる。家族が「行ってくるね!」と仕事に出かけていった。カップをレンジから取り出したら家族が帰ってきた。忘れ物をしたらしい。紅茶を蒸らしているあいだ手が空くので家族を見送って鍵をかける。紅茶に砂糖を入れて混ぜる。鍵の開く音がする。家族の声がする。ちょうどうち宛の宅配と鉢合わせしたらしく荷物を抱えて戻ってきた。「完璧なタイミング! 」としばしゲラゲラして、今度こそ出かけていった。ようやく紅茶を飲む。
休みなので昼は贅沢して海鮮丼を宅配する。卵のトッピングもする。海鮮に濃厚な生卵は冒涜のような気もするが食べ物としての圧と迫力があっておいしかった。海鮮に臭みもなく思ったよりおいしかったのでまた気合いの入った機会に注文することにする。
母から電話。おせちの希望品を伝える。こちらの希望を「そんなものにするの?」と下げてくるところが昔と変わっていない。私が肝心なものは何を言われても譲らないタイプだったことと、母の否定が昔よりマイルドになったことでそれほど影響を受けはしないが、いい気もしない。
コロナ禍を境に母に自分のことを話さなくなった。母の知らない自分の領域が増えることで自分の世界が守られるのがわかった。自分の領域が自分だけのものになった。息をしやすくなった。母は私がいま何をしているか知らない。
今日の昼は福袋のチョコレートフレーバーのティーバッグを開ける。抽出しすぎたようで苦みがあった。陽が沈むのが早い。