キノコといえば、本を売ったのだった。
今年の夏前、駅2つ向こうのブックオフに。
本が溜まってくると定期的にブックオフに持っていく。
売る本をカウンターに預けて棚の間を縫うようにあるいて。
本だけでなく、いままでの生活態度まで査定されている気分で棚の間をひそひそと歩く。
あった。まだあった。キノコの本。
他のハードカバーの単行本よりも版型が小さいので目立つ。内容を思い出そうとすると、頭骨のなかに胞子が詰まったように胡乱になった。
カウンターからの呼び出し。買取金額を受け取る。
思ったより低い、とか、セットで状態良好だったのに、とか、買取レシートを読んでいる猫背は中間テストが振るわなかった胡乱な高校生の時と相似だな。
この先もその相似形がふえてしめじ株くらいになったらどうしようか。
しめじはめんつゆ+バターがおいしいです。