たまに好きな名言を聞かれたときに、そういうのは特にないと答えていたのですが、何か言えるとかっこいいなと思っていました。なのでずっと探していました。条件として以下のものを考えていました。
できれば古い格言
日本か中国の偉人
自分なりの解釈を挟むのではなく、自分の人生を表すドンピシャな格言
ハードルが高い気がしていたのですが、孔子の名言でドンピシャなものを先日見つけました。好きな名言を聞かれたら、しばらくはこの名言を答えようと思っています。その名言は以下です。
これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。
自分が尊敬するような人は自分の仕事を楽しんでやっています。もちろん楽しいことばかりではなく、つらいこともあると思いますが、外から見たときにそんなことを感じさせない、ワクワクしているような人が自分の尊敬する人の共通点です。
自分自身も仕事を楽しむことを重要視しています。普段からプログラミングをすることもありますが、それは楽しいからやっているだけで、深いことを考えているわけではありません。しかしだからこそ、楽しんでいる自分に対して義務感でやっている人は勝てないと思っています。
高校生くらいの時に疑問だったのは、自分みたいに好きな数学と物理を楽しんでいる人間の方が成績が良かったことです。自分にとっては大学受験はただのゲームで、如何に数学と物理だけで合格条件をクリアするかというゲームとして楽しんでいました。そんな自分は特に苦労せずに大学受験が終了しました。これが自分の生き方なのだと振り返って考えています。
努力している人は好きでやっている人には勝てないし、好きでやっている人は楽しんでいる人に勝てません。実業家のトークとかを見ても明らかに自分のやっていることを楽しんでいるし、努力している人がそういう人に勝てるところを見たことがないです。
仕事も大変なことやつらいこともありますが、ほとんどのことは楽しんでやっています。自分の仕事で会社や社会が変わっていくところを目の当たりにするとすごくワクワクします。技術の話をするときも未来の話をする時なんかは一番ワクワクするし、ワクワクしている人と話すのが一番有意義です。
ちなみにこの名言は先日の國學院大學博物館の論語展で見かけたものです。渋谷駅から少し歩くところでのどかな場所にあり、無料で入れるのに展示が充実している謎の博物館なのでおすすめです。