パウパトロールにハマってる

catnose
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娘と見てたら一緒にハマった。よくできてる。たくさん犬が出てくるけど、みんなキャラが立っている。日本語の吹替も素晴らしい。セリフを口ずさみたくなる。

パウパトのフィギュア

パウパトのチームには6匹(+3匹)のメンバーがいて、それを率いるのは「ケント」というバギーを乗り回す少年だ。調べてみるとケントはまだ10歳らしい。

ケント: 10歳の男の子

公式サイトより

ケントは絵に描いた(ような)理想的なリーダーだ。ケントには日々ワケの分からない依頼が舞い込む。

「ネコちゃんと山でお泊り会するからバギーで乗せてって〜〜」と頼まれて山まで送っていき、街に帰ってきたかと思えば直後に「ネコちゃんがどっか行っちゃったの〜〜〜早く助けて!」と電話が入る。

普通の人間なら呆れて「何があった!?」と問い詰めるだろうが、ケントは嫌な顔ひとつせず、経緯も聞かず「安心して。すぐに行くね!」と即答する。本心では怒り狂ってると思うが、きっとアンガーマネジメントを習得しているのだろう。

ケントはメンバーを招集したときには必ず最初に「みんな、集まってくれてありがとう」と労いの言葉をかける。そこから始まるプレゼンも華麗だ。インタラクティブな図表を用いて状況説明をした後に、個々の強みが生きるような作戦を披露し、メンバーをアサインする。緊急のミッションが多いからプレゼンの資料を作るための時間はせいぜい10分程度しかないはずだ。AI搭載のMicrosoft 365 Copilotを使っているのかもしれないが、それにしても資料のクオリティが10歳のものとは思えない。

ケントの頭脳とスキルがあれば、ほとんどのミッションは1人で完遂できるはずだ。自分ひとりで取り組んだ方が早い問題も、あえてメンバーに任せるようにしているように見える。メンバーに成功体験とスキルアップの機会を用意するためにそのようにしているのだと推測される。主要メンバーのチェイスが過去のトラウマ(参考: 映画版「チェイスの過去と成長」)を乗り越えることができたのもケントのマネジメント力の賜物だろう。

そんなケントは市長のグッドウェイからも圧倒的な信頼を得ている。おそらく巨額な資金も投じられているはずだ。ラブルがチームに加入したときには、事前に数千万円はするであろうパワーブルドーザーを購入し、ラブルがチーム加入に合意した瞬間に「君のものだよ」と披露して見せた(ラブラが拒否してたらそのクセの強いブルドーザーはどうしてたんや)。報酬も相当なものに違いない。年収は億単位だろう。

ケントにはスパルタな面もある。ロッキーが風邪を引いて喉を痛めている回では「無理しないでね」と優しく言ったくせに、その直後のミッションでロッキーを作戦の中核にアサインしている。優しいリーダーを演じているが根本的にはサディスティックな体育会系なのではないか。

ラブルがDJパーティーをする回では、ケントはノリノリで腰を振っている。金・地位・名誉すべてを手に入れたケントが将来どうなるか、個人的にはやや気になるところである。

タガが外れた瞬間にクラブやキャバクラに入り浸るようにならないか。「俺ぇ?某パトのリーダーやってる」などと気になる子を口説くようにならないか。抑圧され続けた末に爆発しないよう、グッドウェイ市長はケントをたまには休ませてあげて欲しい。

@catnose
しずかなインターネットの開発者です。大したことは書きません。Twitter: @catnose99