2025年5月4日開催の「賢者の超マナスポット2025」にて発行した、オズフィガ小説『花飛沫のデュエット』。世界征服中のフィガロが千年樹の根元で見た夢。世界観が大好きでいつか書いてみたかったエイプリルフールイベント『シー・ローバー・スクアーマ』の世界で生きる彼らのおはなしを書きました。
過去作を読んでくださった方にはわかるように、わたしの書くオズフィガはすべて同一世界線上のおはなしなので、いつもの世界征服、いつもの味付けとの対比を楽しんでもらえたら嬉しいな、という構成になっています。わたししか楽しくないおはなしだとは思うんですが、これがわたしのサビなのでご容赦ください。
表紙のおはなしです。本来、シーククのフィガロは海軍学校の教官服ですが、わたしのおはなしだと海賊なので友人に無理を言ってデザインしてもらいました。最高の仕上がりなのでぜひ細部まで見てください……(とらのあなリンク先参照) いつも通り彼女なりの解釈と意味を込めてくれていて、フィガロの腰につけている宝石がオズと対になっていたり、ピアスがオーブになっていたりします。天才。大好き。
以下内容ネタバレ・メインスト2部ネタバレあり
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2部植物園のパープルサファイヤのムルが好きです。フィガロとムルが賢者をプロデュースしてアミーゴするところがほんとうに大好きで……

植物園のムルの、少しだけやさしくて、少しだけ理性的で、すこしだけ心のやわらかであたたかなところを見せてくれるところ、大好きです。フィガロに大切な言葉をくれたことも好感度爆上げポイントのひとつです。

……そんな経緯もあり、シースクのムルちゃんをどうしても登場させたくて書いたのが、冒頭フィガロとムルのやり取りでした。通信機でのこの2人のやり取りが書きたくてこの話を考えたまであります。
シースクのオズフィガに接点を見出すのには苦労しました。ふんわりと詳細まではわからないような匂わせに留めておいたのは、読んでくださった方の想像にお任せしたいという側面もあります。背中合わせで戦うCPも、敵対する組織にいるCPもとても萌えます。それを詰め込んだのがこのお話でした。
最後まで読んだら書きたかった台詞は一目でわかると思います。フィガロにとって、ギフトの力関係なくそばにいることを許してくれたオズと未来のほんの些細な約束をすることは、願いであり祈りであり、たしかに、愛だったのではないかなと思っています。
蛇足ですが書いておきます。
表紙の2人、わたしのたっての希望でオズの髪をおろして、フィガロをポニテにしてもらったのも大好きポイントなのでチェックしてください。今回の『花飛沫のデュエット』はシースク原作本編より少し前のお話をえがいています。言及していないのでわかりにくいですが、オズの髪型が原作本編ではポニテになるのはそういうこと……?と気づいてくださった方がいたら僥倖です。