はい。(あけましておめでとうございます)
なんか明けてましたね、新年。私はクリスマス以降労働or労働合間に卓って感じでした。なんかほぼ疲れてましたね。動画出せなかったくらいには。
ここ最近やってるのは概ねエタリタ、ParagonTheOverPrime(長いんでオバプラと呼ぶ)、Smashlegends(スマレジェ)と対人ゲーが多く、エタリタもスマレジェもラグが酷いのでオバプラをよくやってます。過疎ゲーはラグらないけどマッチングに時間かかる問題があるんだよな...
ダンジョン飯。アニメ化って事で読みました。
おもしれ~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
世界観の作り込みもそうなんですけどキャラの造形!!!!キャラの造形が凄い!!!!ぶっちゃけて言えばライオスPTってはみ出し者というか、既存のコミュニティや社会に属せない奴らの集まりなんですよね(チルチャックを除く)。ライオス・ファリンは村を抜け出しライオスは寄宿学校、ファリンは魔法学校を脱走してここまで来てるわけで。マルシルは生まれた時からトールマンともエルフとも同じ歩幅で同じ道を歩むことができず、センシはイスガンダの群れから逸れた鉱夫団唯一の生き残り。イツヅミに至ってはキメラとして生まれ見世物から半本の家に拾われるも結局は馴染めずここまで来てるという...経歴だけでもかなり重いんですよこいつら。んでマルシルは禁忌である古代魔術を実際に行使するわ迷宮の主になってしまうわと...全力でラインを越えていくんですよねこのエルフ。やらかしだけ挙げたらカナリア隊の誰よりもヤバいんじゃないか?センシはあの迷宮に心を囚われてしまっているので最後の最後まで迷宮で生きる道を選んだしライオスは王になるしかなかった。
個人的にこの作品を読んでいて思った事ですが、旧ライオスPT(レッドドラゴン戦直前)と新ライオスPT(本編中)で変わったメンバーのナマリとシュローの二人とライオス達の一番大きい違いというのが「居場所が他に有る」という点かなと思いました。ナマリは父親が金盗んだせいで逸れることになったオークですしシュローも父親に「なんか面白い物見つけてきて」と追い出された男ですが、どちらも別にライオス達に一緒に居ないといけない訳では無かったんですよね。ナマリは元々即金ですぐ稼げる仕事を探して冒険者になり、タンス夫妻の元で護衛役になれましたしカカとキキという仲間が居ます。シュローは元々マイヅル達が居ます。でもライオス達は?ライオスにとっての肉親はファリンだけ(父も母も嫌っているので)ですし、そのファリンを連れてここまで来てしまったので何が何でもファリンを救わないとライオスは天涯孤独になってしまいます。マルシルも生まれた時から子を為せずトールマンと純潔のエルフの間の寿命しか無く、精神と肉体の発育差や育った環境の歪さで色々とちぐはぐな彼女が救いを見出したのはダンジョンと古代魔術でしたし、自分を受け入れてくれたのもファリンとライオス達でした。センシは22歳(作中では112歳なのでドワーフとしては相当若い)で両親を事故で亡くし、拾ってくれたギリンの鉱夫団もドワーフのコミュニティから逸れてしまいたまたま掘り当てた迷宮で遭難して仲間たちが全員亡くなってしまった。そうしてどうにか迷宮内で生きていく術を見つけるもこの時点で従来の人間の生き方からは外れているんですよね。そうして迷宮の中80年位生きた末でライオス達と出会った訳ですが、これは奇跡に近いでしょう。イヅツミも言わずもがな。イヅツミはこの中でも特に悲惨と言うか...人間として生きていく術を学べないまま見世物になっていて、確かに半本の家で最低限の事は文字通り叩き込まれてはいますがそれを本人が受け入れられていないので、結局は半分獣に近い感じになってしまっているという。チルチャックは島にハーフフットの組合を作ったり3人の子供を育てたり冒険者を引退した後のプランもとっくに立てているのですが、妻に家を出ていかれているのを考えると順風満帆な人生とは言えないと思います。ハーフフットという種族観はあまり作中では語られていませんが早い段階で自立しているのを鑑みて別に家族間の関係はそこまで悪いという訳では無く、個人・個体意識の方が強くて広大なコミュニティを築き上げる種族ではないのかなと。
ここまで社会だのコミュニティだのを話の観点としてきましたが、人間と言うのは社会的動物で社会に属して生きる生き物なんですね。これがまた難しい部分ですが、ライオスが犬に好かれたり魔物を好むのは合理的に動き合理的に関係性が生み出される社会だからなのかなあと思っていて、ライオスは人間が抱く感情や認識と言った機微に疎く自身が周りからどう見られているか、といった既存の社会に則った客観視が出来ない感じがあるんですよね。ライオスの幼少期の話で同世代の子供が出て来なかったり(閑散とした村に生まれたのかもしれませんが)、元々寡黙な父親と会話することも少なくファリンが生まれた事を家の犬に話しかけたり野原を駆けまわったりと、血や合理的な契約(猟犬の子供を育てる事をある意味契約だと認識しています)でつながっている社会しか経験が無いままに村を飛び出してしまった野生児に近い彼は寄宿学校や軍では上手くいかず、拾ってもらった隊商では無賃で雑用として扱われて(おそらく賃金の交渉などをしないまま来たのでしょう)ここまで来てしまった。冒険者として生きてこれたのは確かに魔物への探求心や知識などもありますが、帰る場所や捨てないといけないものが無い現代で言う「無敵の人」だったからなのかなあと。逆に言えば契約で繋がれるチルチャックやナマリとシュロー(チルチャック以外は離れてはしまいますが)、肉親のファリンとファリンの友達であるマルシルとはここまでやって来れたんですよね。そう考えるとマルシルはライオスにとって大きな存在だと思います。既存のコミュニティで生きていけない奴は自分でコミュニティを作るか一人で生きていくしかない、というのが私の持論なので、ダンジョン飯で描かれたライオス達はすごい納得がいくというか...そうだよなあそうなるよな~~~っていう感心のような理解のような感情がたくさん湧いてきました。
カブルーとかシスルにも触れたいんですけどこれ以上はなんかちゃんとしたnoteを書いた方が良いかもしれないのでここまでにします。いやもう一個書けばいいだけですけどもね。