同じような夢を繰り返し見る。
例えば電車の夢。いつも目的地に辿り着けない。辿り着いたことがない。間違えた電車に乗ってしまったり、正しい電車に乗っても急に行き先が変わってしまったり、とにかくさまざまな方法で迷子になってしまう。この間なんて終点が3つあってどの路線に切り替わるかはランダムだから目的地に行かなければ一度降りて前の駅に戻らなきゃいけなかった。目的地がどこだったのかもう覚えていないけれど、目的地に辿り着けずに目が覚めた。
また、ひどく心が傷ついたとき、同じような夢を繰り返し見る。怒ったり、しょぼくれたり、解決したり、解決を拒んだり、いろんな方法でいろんな結果を見るけれど、そういう夢を見た日は決まってみぞおちのあたりで小石がごろごろしている気分になる。
そういう夢を3年ほど見続けたのち、ようやく見なくなったと思ったら別のことで傷ついて、新たな夢を見るようになる。そういうものは目を逸らすのも今更な気がして、自分が乗り越えるべき課題として開き直る。そうだよ、私は気にしてるんだよ。
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年齢を重ねるたびに息がしやすくはなっているんだけれども、積み上げてきたものよりも時とともに崩れるもののほうが圧倒的多くて、5年後の未来すら怖い。20代を過ぎたら手遅れみたいな風潮が本当に嫌いだ。人生100年時代なのにね。