『つぐ minäperhonen』に行ってきた話

みずのと みかげ
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公開:2025/11/27

名前で勘違いしやすいのですが、日本のデザイナーによる日本のブランドです。ミナペルホネンの展示企画が世田谷美術館で行われるというので会期開始早々に行ってきました。

ミナペルホネンとの出会いは組まれていた特集をたまたま目に入れた、というところでドラマチックなエピソードはないのです。が、マリメッコやイッタラ、アラビアなどの北欧を思わせるデザインでありながらも、テキに息づく繊細な揺れ動きやパターンの不規則さはミナにしかないと思っています。

ついでに世田谷美術館も初めてでした。用賀駅で降りたのですが、そこからはバスも徒歩もほぼ変わらずの所要時間だったので天気も良かったので20分歩くことに。初見の場所こそピクミンブルームで花植えのし甲斐がありますね。そして今回は忘れずにらでんちゃんぬいを連れて行けました。

着いたのがちょうどお昼頃だったので併設のカフェでちょっと優雅にランチ。キッシュプレート(1,400円/ドリンク別)美味しかったです。ちなみにカフェ内はFree Wi-Fiもキャリア通信もばちくそ弱いです。

お腹を満たして元気になって企画展に。

始まったばかりだからか、平日にも関わらず来場者が多く、体感8割が女性、年齢層もぱっと見た感じ30代~70代といった感じで、会場の雰囲気も落ち着いていました。

1階はテキスタイルや商品の展示、2階はミナに関わる職人さんたちを含めたインタビュームービーや、実際に工場で行われているテキ製作のムービーなど。

私がいちばん好きな『One day』

ミナのテキスタイルを使って作られた服の展示。森深くで嗅ぐペトリコールの香りが漂ってきそう。

ミナペルホネン名作中の名作、タンバリン。大きな円を描く小さな粒(刺繍)はよく見ると不揃いの形をしていて、それが全体的な柔らかさを生んでいます。年代も場所も選ばないスタンダード柄。

よく考えてみたら、ミナペルホネンのパターンデザイン自体はよく見ることはあっても、そのものを実物で見るのはこれが初めてでした。写真では伝わりきらない質感やディテールは肉眼で見れてよかったですし、もっと憧れを強めるきっかけにもなりました。

企画展の楽しみのひとつ、特設ショップ。

悩みに悩んでポシェット(16,500円)を購入。5年間憧れたブランドであること、この機会を逃すとそもそも買うという選択肢すらもう訪れないのではないかと思ったこと。ただでさえ毎年11月はお金が出ていく月で、今年も例によってそうであったので、クレカの締め日までは大人しく原稿をして細々と遊びます。

ちなみにですが、ミナペルホネンの生地自体は実は切り売り方式で販売されていて、それを使ってハンドメイド作品を作り、売ってもいいようにはなっています、一応。なので正規品でないにしろ、ミナのテキスタイルを使った有志達の手による製品なども世の中にあります。今回は憧れのブランドなこともあり、思い切って正規品を手に入れましたが、また新しいバッグを迎えたいときは有志たちのバッグも視野に入れたいです。

世界の端っこで創作活動をするにあたって、影響を受けるものは何気ないものから偉大なものまでさまざまですが、ガウディと並び、ミナペルホネンもそのうちのひとつでした。なので今回の企画展は本当に嬉しかったし、いつまでも『メイドインジャパン』を牽引する存在であって欲しいなと強く願います。

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