ブルーベルとアノマリー

Mikage
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 自分が創り出したキャラクターのことを思い浮かべることがある。私の物語にグレースとシトローネという女の子たちがいる。

Generated by Midjourney

グレース

シトローネ

 彼女たちの話はもう完結していて、これ以上書くつもりはまったくないけれど、たとえば、彼女たちがカフェでケーキと紅茶を楽しんでいる姿、図書館の窓際でテキストを開いて勉強をする姿、絵の具塗れになりながら絵を描く姿……そういう『あったかもしれない姿』を想像して慈しむ。

 ナティとアノマリーという少女たちがいる。再会した彼女たちの未来を想像して慈しむ。

Generated by Midjourney

 プールサイドのアノマリー

 彼女たちのことを思い浮かべるのは、たいてい寝込んでいるとか、ベッドで泣いているとか、どちらかといえば自然と映像が浮かんでくる。

 あるかもしれない未来、あったかもしれない未来というのは希望だ。そして私がその気になれば生み出せるという希望。物語とはなんて素晴らしいんだろうと思う。宇宙を縦横無尽に泳ぐようだ。

 個人的なストレスが爆発して久しぶりに大泣きした。まあほとんど育児ストレスなんですけれど。朝から晩までイヤイヤと天邪鬼に振り回されて、家の中でもついてまわられて、気が休まる時間が一日のうちにほとんどなくて、でもこれって誰も悪くないからぶつけることも文句を言うこともできないし、疲れたつらいと泣くしかできなくて、明日は腹を括って実家に帰るつもりでいたけれど今の精神状態で実家に帰ったら変に刺激されるんじゃないかと夫が心配して私だけ留守番になって不甲斐なさにまた泣いた。久しぶりにこんなに具合が悪くなった。これまで書いた話は、こんな感じの時に思い浮かんで書いたんだよなあと思った。

 私の苦しみから生まれた彼女たちはせめて幸せであれと願う。