家を出て1分くらいで、家の鍵を閉めたか不安になって、慌てて玄関に戻り、ちゃんと閉まっていたことを確認する、というルーティーンを、外出10回につき9回はやっていた。何日か家を開ける時には、これで閉まってなかったら大事だからか、さっき確認したことさえも不安になって3回転したりする。全ての時間を足したら、人生のうち半月くらいは施錠確認のために自宅に帰り続けていることになると思う。ちなみに今まで鍵を閉め忘れていた経験はない。
出るところに出れば病名がつくタイプのことなのかもしれないが、カテゴライズされたところでそれと付き合っていかねばならないことには変わりがない。幸いにもSwitchbotロックを買ってからは、そうした回転運動をすることが減った。一度、何かしらに引っかかってロックがちゃんと動作せず、帰宅するまで丸一日鍵がかかっていなかったことがあったので(被害なし)、アプリでの施錠確認をするまでは不安が拭えなくなったけど、それでも手戻りの頻度は大幅に減った。
そこまでやってなんで頻度ゼロになってないんだって話なのだが、欲が果てしないんだか不安が果てしないんだか、施錠に問題がなくなったところで、別のことが気になり始めてしまった。ガスの元栓は閉めたか? エアコンは止めたか? ドライヤーだかポットだかはコンセントからちゃんと抜いたか? 等々。
エアコンはGPS情報とかと組み合わせればなんとかなりそうだけど、ガスの元栓ってあんまり良い手段なさそうなんだよなー。最近は何かあったらガスメーター側で供給を止めるようになっているから、そこまで気にしなくてもいいという見方もあるけど、でもそれで万一の一があったらどうするんだ、とか。
いっそガス台を捨ててカセットコンロで生活すればいいのか。いやでもそれは現代人としてさすがにどうなん。